Twitterトレンド入りも N国党・立花孝志党首が「古い政党から国民を守る党」を作った背景

昨夜、突如ツイッターのトレンド入りした「NHK党」「党名変更」。略称「古い党」となった背景と経緯とは…。

2021/05/18 09:30


 

■諸派党構想という”政治的発明”

立花孝志

これからは「古い党」にいたった戦略について筆者なりの見解を示す。

あえて「筆者なりの」とつけるのは、3月頃から立花党首がブチあげた多種多様な政治団体をまとめる「諸派党」「諸派連合」という構想に向かう方向性は変わっていないが、党名が「特になし」「諸派連合」「既成政党を支持しない党」「古い政党を支持しない党」などいくつも変わったため。

また、そのあり方も変遷してきて、単に時系列だけ追って書くのでは混乱を来すので、筆者が咀嚼してその内容を解説する。

まず、立花党首が諸派連合という「政治的発明」(立花談)を思い立ったのは2019年の参院議員選挙を分析してのことだ。同選挙には既存の政党の他に「れいわ新選組」や「N国党」を含む政党要件を満たさない政治団体6つが比例選挙区に候補を立てた。

れいわとN国党のみが政党要件を獲得。立花氏が目を付けたのが「政党」になれなかった4つの団体だ。

「安楽死制度を考える会」が26万9052票、「幸福実現党」が20万2278票、「オリーブの木」が16万7897票、「労働の解放をめざす労働者党」が8万0055票、それぞれ獲得した。合計すると71万9282票になる。


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■死に票が7億円に

これらが一つになっていれば一議席に迫る勢いだが、バラバラになったため、すべてが死に票となった。「政党」の場合、議席数と選挙の票によって交付される政党助成金の額が決まり、一票投じられると、年間40円、その政党は政党助成金を得ることになる。

参議院の場合、任期が6年だから240円になる。立花氏はこれに注目した。4つの団体が一つの「政党」に統合されていたら、合計得票は6年で6億9,051万0,720円の価値になっていたのだ。死に票が約7億円に化けるわけだ。

様々ある政治団体が連合となるプラットフォームとして「諸派連合」を作りたい。その構想はここからスタートした。

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■シングルイシュー政党を束ねる
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