「熱中症」搬送が今年は異常増加 取材に出た記者の体にも異変が…

昨年に比べ熱中症患者が急増している今年。全国で救急輸送された人は約1.6倍にも及んでいるが、そんな記事を書いている記者も熱中症に…そんな一部始終をまとめた。

2021/08/12 05:45



 

■翌日も異変収まらず

熱中症

出発まで体調万全にも関わらず、ここまで急激に体調不良に襲われるとは思いもしなかった。撮影機材を詰め込んだ15kgを超えるリュックサック、さらには取材に臨むためのしっかりめのパンツ、長袖シャツスタイルが裏目だったかもしれない。

水分をとり、「ヒヤロン」を最後の力で握りつぶし、首元に当て就寝。結局一晩でスポーツドリンクなど合計2リットルを飲み干し、翌朝を迎えた。

目覚めるとだいぶ体は軽くなったものの、ホテルを出た瞬間から異様に汗をかき、手がしびれる。病院に行くと、だるさの症状から、いったんはコロナと疑われ別の入口に回されたものの、その後の診断で「熱中症」との診断。点滴をするかどうかの状況にまで至った。

その日は終日体調不良が続き、体にダメージが残っていることを痛感したのだった。


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■数値でも明らか

消防庁が発表した資料「熱中症による救急輸送人員」の最新版(8月2日~8月8日速報値)によれば、6月1日から8月8日までの熱中症による輸送人員(速報値)は全国で34,768人。昨年同時期が21,995人(確定値)だったことから、今年は約1.6倍と急激に増加している。

全国で一番救急輸送された都道府県は東京で2,400人。昨年が1,463人だったことからも、今年の激増ぶりがわかる。谷口医師が説明していたように、コロナのせいで体を動かさない生活を続けていたことも熱中症を引き起こす一因にあるだろう。

消防庁は、熱中症は「予防策が重要」と公式HPで説明している。こまめな水分補給、涼しい服装、適度な休憩をとることが予防策となり、意識がおかしいと感じた場合、自分で水分が取れない場合はためらわず救急車を呼ぶよう啓蒙している。みなさんもお気をつけあれ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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