8000年も帰国禁止? 国際結婚の男性が巻き込まれた想定外すぎるトラブル
妻を追って移住したら、待っていたのは離婚調停…。超高額の慰謝料が払えなければ、西暦1万年まで出国禁止になった男性がいる。
■一生帰れない可能性も
現地で製薬会社の化学者として働くノームさんは、日々の生活には困っていない。ただ、あまりにも高額な慰謝料は簡単に支払えるものでもなく、2021年現在まで母国に帰るめどは立っていないようだ。
こうしたイスラエルの離婚に関する法律はあまり注目されていないが、ノームさんは「イスラエル人を妻に持ち、同じような問題に直面しているオーストラリア人は多い」と語っている。
関連記事:新生児取り違えで機能不全家族に育てられた女性 成人し高額の損害賠償を請求
■国際結婚のトラブルは増加傾向
国際結婚は、離婚の際にトラブルになることも多い。
今回のように裁判をどちらの国で行うかだけではなく、一方の親が同意なしに子供を母国に連れ帰ってしまう「子の連れ去り」などは、日本でも国際結婚の数が急速に増えはじめた1980年代から報告件数が増加し、問題となっている。
結婚時に離婚のことを考える人は少ないだろうが、ノームさんのように母国へ帰れなくなってからでは遅すぎる。国際結婚のハードルが低い今だからこそ、頭の片隅で意識しておいたほうが良いだろう。
・合わせて読みたい→5年にわたり父親の性的虐待を受けた娘 継父の告発でようやく事件が明るみに
(文/Sirabee 編集部・びやじま)