「猛スピードの自転車に看板を壊された」 ロシア食品専門店の店主が明かした恐怖

ウクライナ情勢が深刻化する中、東京・銀座にあるロシア食品専門店で「悲劇」が…。

2022/03/04 05:15


 

■お店の中には花束が

赤の広場

店内には、たくさんのロシアの商品が並んでいたが、入り口近くに花束が置かれていた。花について尋ねると、「ニュースが流れてから、私たちが毎日お花を供えているんです。店のスタッフは国籍もバラバラですが、みんな平和を願っていますよ」(前出のスタッフ)。

じつは、同店の店主はウクライナ人。その他のスタッフもウクライナ人、ウズベク人、日本人とバラバラ。それでも、平和を願う気持ちは同じなのだろう。


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■「なにかの間違いであったほうが幸せ」

赤の広場

お店は昨年2月にオープンしたばかりだという。1周年を迎える中、「悲劇」に見舞われたことに関して、店長のミヤベ・ヴィクトリアさんは声をつまらせながら話す。

「壊れたのは物だけですが、すごく悲しい。いっそ看板が何かの間違いで壊れたのであれば幸せです。そうじゃなければ、スタッフは女性ばかりなのですごく怖いです…」。

赤の広場

そんな中、救われたこともあった。

「お客さんが素晴らしいんです。誰も差別やいじわるなどせず、みんな仲がいいんです。どんなときも、優しくしてくれる日本人には感謝していますよ」。

政治や国籍など関係なく懸命に商売に打ち込み、両国の平和を願っていたお店の努力を踏みにじる行為は許されてはならない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)

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