亡くなった夫が愛したピクルスで88歳女性が実業家に コロナ被害者への寄付も
深い夫への愛情と、自分自身も苦悩したコロナ被害の経験から、世の中を癒やしている女性がいる。
■88歳実業家の今後の目標
インドのラジオ番組『Radio Mirch』でも、88歳という高齢でありながら、立派な実業家となったウシャさんの活動が紹介された。
そんな祖母を支えているラディカさんは、今後もこのビジネスを運営していくとし、「その本質を損なわないように大量生産はせず、 純粋に、彼女(ウシャさん)の夫に対する愛情と、私たち家族の愛情からなされ続けるものです」とコメントしている。
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■インド人にとってピクルスとは?
ウシャさんが作るピクルスは、インドでは「アチャール」と呼ばれ、野菜や果物などさまざまなスパイスで漬け込まれた漬物である。日本の漬物と同様に家庭料理に欠かせない品で、料理の引き立て役として必ず食されるものだ。
最近では市販のものも多くなっているが、昔から各家庭によってオリジナルレシピがあり、代表的な母の味でもあるため、近年の核家族化が多い都市部の家庭にとって、手作りアチャールは大変貴重なものとなっている。
インドではコロナ感染率が拡大し、被害者も多く出るなど、政府にとっても大きな問題となっていた。そんな中、ウシャさんのように慈善活動を行う人々も多く、国民と政府が一体となり国を支え、コロナを乗り切る努力をしていると言えるだろう。