一見普通のボールペン、その正体に目を疑う… イカれた性能が「最高すぎる」と話題

広島県で販売している3色ボールペン。完全に常軌を逸した「驚きの色選定」に、多数のツッコミが寄せられている。

2023/12/09 04:45



 

■広島カープ、完全にノリノリである


広島カープでは1年周期で販売グッズの品目を変えており、日頃から商品のアイデアを思案しているという。そんな折、とある社員から「3色ボールペンの色を全て赤にしてはどうか」という意見が飛び出たのだ。

通常の企業であれば「待った」がかかる案件だが、エピソードの舞台は広島カープである。また、同社では「売れ行きよりも話題性・インパクトを重視したカタログ映えする商品」を一定数販売しているため、同商品の開発・発売をスムーズに進行できたのだ。

広島カープグッズ

過去にもグラブの革を使用したソファ、バットの形をしたペッパーミルなど、字面だけで目眩が起こるような商品を多数展開している。

広島カープグッズ

そして2015年、満を持して「3色ボールペン(赤)(赤)(赤)」が発売されることに。担当者は当時の心境について「正直なところ、売れないと思っておりました」と、振り返っていた。

しかしその予想に反し、なんと1年で6万本以上も売れるという、驚異の大ヒットを記録。こうなってくると、今後も定番商品として販売したい…と考えるのが人の性だが、広島カープは「同じネタを擦っても面白くない」という美学を選び、翌年は販売しないことを決めたのだ。

すると、県内外を問わず多くの人々からビールペンを求める問い合わせが殺到し、2017年からは商品の再販を決定。そして現在に至るまで、毎年発売される「定番グッズ」としての地位を確立したのだ。


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■10月末、販売本数が急増

なお広島カープ担当者は、今回話題となったじゃぐさんのポストを、本取材以前より認識していた模様。

…というのも、ポスト投稿のあった10月末より突如、ボールペンの販売本数が急増していたのだ。そこで原因を探ったところ、じゃぐさんのポスト投稿に辿り着いたという。

8年前に誕生した商品がいまだ定期的に話題となっている事実に、担当者も「驚きましたが、この商品ならあり得るのかな、とも思いました」と、笑顔のコメントを寄せている。

広島カープグッズ

なお、一見すると「全て同じ」に見える件の3色ボールペンだが、じつはボール径のサイズが0.5mm、0.7mm、1.0mmと、それぞれ異なるのがミソ。こちらの仕様は「就活ボールペン」という商品にも見られる特徴で、決して「ネタ一辺倒」でない実用性を秘めた商品なのだ。

既に完売してしまったカープの3色ボールペンだが前出のように、今後も継続して販売されていく。気になる人は来年の再販時、迷わずゲットしてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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