駅トイレで発見した警告、理不尽すぎる内容に目を疑うが… 「日本語って難しい」と話題に

駅構内のトイレで「迷惑行為の発見者に修理費用を請求する」とも読める注意書きを発見。ネット上で物議を醸している。

2024/04/10 11:00

海外諸国から「難しい言語」というイメージを持たれている日本語。我われ日本人ですら「日本語って難しい…」と、しみじみ感じるシチュエーションは少なくない。

現在X(旧・ツイッター)上では、都内某駅のトイレに掲出された注意書きの解釈をめぐり、議論が起こっている。

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■駅トイレで発見したのは…

8日夜、とあるXユーザーが「発見するだけ損じゃねぇか」と綴ったポストを投稿。

ポストには「ご案内」と書かれた注意書きの画像が確認でき、こちらには「トイレ詰まりや、異常を発見したら駅社員にお知らせ下さい。異物を流した場合、故障の原因となり使用できなくなります」と記されている。

大塚駅

そして最後の行には「発見した場合、修理費用を請求します。大塚駅」と書かれていたのだ。


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■「2つの解釈」ができる内容

わざわざ注意書きを掲出した目的と文脈から判断すると、最終行は「(異物を流している人物を駅員が)発見した場合、修理費用を請求します」と解釈すべきだろう。

しかし冒頭にて「トイレ詰まりや、異常を発見したら駅社員にお知らせ下さい」と、「発見」という単語を使用しているため、見方によっては「トイレ詰まりや異常を『発見』して駅社員に知らせた場合、修理費用を(発見者に)請求する」とも解釈できてしまうのだ。

件のポストは投稿から2日足らずで7,000件以上ものリポストを記録し、Xユーザーからは「言いたいことは分かるけど、伝わらない人には伝わらないのも分かる」「これなら報告しない方が良いな」「日本語って難しい」「主語や目的語を削りすぎると、複数の解釈ができあがる」など、多数のツッコミが寄せられている。

一方で「この文章、勘違いする人いるの?」と、疑問に感じる人も一定数いるようだ。そこで今回は、話題の注意書きの詳細をめぐって「東日本旅客鉄道株式会社」(JR東日本)に取材を敢行することに。


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■JRは「張り替えを予定」

話題の注意書きはJR大塚駅の男性用個室トイレのもので、2023年夏頃から掲出されていると判明。

掲出の経緯について、JR東日本担当者は「男性用個室では頻繁に異物の詰め込みが発生しており、ご利用のお客さまにご不便をおかけし、修理費用も発生することから、被害を未然に防止するため掲出しました」と説明している。

なお、注意書きの意図としてはやはり「(駅員が、異物を流している人物を)発見した場合、修理費用を請求する」という解釈が正しいようで、今後の対応については「誤解を生む表記のため、当該掲示については正しい表記にし、張り替えを予定しています」との回答が得られた。

改めて日本語の難しさが感じられた今回のエピソード。駅だけに限らず公共の場のトイレでは、利用者一人ひとりがマナーやルールを守るよう心がけたい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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