創業80年超!奥秩父伝統の素朴な蕎麦が超逸品だった
埼玉の奥地にある秩父。さらに山奥に向かうと奥秩父だが、ここはそばが名物だ。そばは秩父で愛されている郷土料理であり、「そば打ち体験」や「そばの会」など、何かとそばを介したコミュニケーションが取られているそう。
そばが名物の地域は長野や高尾山…と、挙げると切りがないほどあるが、秩父産はコシが強くて噛み応えがある。奥秩父を訪れたら、三峰口駅前にある創業から80年以上の老舗『福島屋』で、極上そばをぜひとも食べてほしい。
■創業して80年超の福島屋
福島屋のそばは、「てんぷらそば」でも1,000円以下と財布にやさしい価格帯。
さすが秩父産のそば、弾力感がスゴい! 噛むとむちっとしており、のどごしも最高だ。荒川上流部の澄んだ源流で栽培されているためか、香りも豊かである。
主張の強いそばの深い味わいを堪能できるよう、つゆは薄口であっさり目だ。
天ぷらは、奥秩父でとれた山の幸。しめじ、まいたけ、たまねぎが材料で、「この土地で採れたものを食べてもらう」というこだわりを感じる。
80年以上も店を構える福島屋のそばには、奥秩父で培ってきたワザが詰まっている。まさに逸品と呼ぶにふさわしい。
【福島屋】
所在地:埼玉県秩父市荒川白久1567
営業時間:8:30~18:00
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)