有名料理評論家が「日本三大寿司」に選ぶ熊本・天草『奴寿司』に行ってみた
新鮮な海の幸が豊富なことで知られる、熊本県西部に位置する天草市。
そこにはフランス政府より農事功労勲章シュヴァリエを授与された有名料理評論家・山本益博氏が「日本三大寿司」に選んだ寿司の名店があるという。
店の名前は『奴寿司』。天草市の市街地にある店この店は、多くの観光客や芸能人が訪れる、予約必須の超人気店だ。
■どんな寿司が出てくるのか?
店内はテーブルも多く非常に落ち着いた雰囲気。日本三大寿司なのにおまかせが4,000円とリーズナブルなことも、人気の理由なのだろうか?
テレビで見かけたこともある大将におまかせを注文すると、握りがスタート。どんな寿司が出てくるのか非常に楽しみだ。
■おまかせの内容
まず来たのは、天草産のウニ。何もつけずに食べても濃厚な香りと甘味でとても美味しい。
お次はイサキに梅塩をかけたもの。梅のほどよい酸味が良いアクセントとなっている。
3貫目は、イカにウニ塩をかけたもの。出来れば新鮮なウニがあるので生ウニ乗せで食べたかったが、なかなか美味しい。
4貫目は、天草産のタコに黒七味をかけたもの。
5貫目は、鯛に刻みわさびをのせたもの。食感が面白い。
6貫目は、小肌に甘酢に漬けた白板昆布をのせたもの。甘いので女性受けしそうだ。
7貫目は、アジに柚子胡椒をのせたもの。柚子胡椒の香りと辛味が強烈である。
8貫目は、天草産の蒸し海老。コレは身がふっくらと甘く、非常にウマい。
9貫目は、鯛におろしポン酢をのせたもの。さっぱりしていて美味しい。
10貫目は、まぐろのすき身。とろける美味しさだ。
11貫目は、大トロ。4,000円のコースに入っているものとは思えないぐらい上質である。
12貫目は、カンパチの炙りにガーリックチップを入れたもの。これはちょっとオッサンにはやり過ぎ感があったが、若い人には向いているかも?
最後のデザート、コーヒーのブランマンジェはさっぱりして美味しかった。
■天草の海の幸をリーズナブルにいただける良店
行ってみた感想としては、「天草の海の幸をリーズナブルにいただける良店」であった。
4,000円で楽しい大将のトークを楽しみつつ、美味しい魚介類をひととおり楽しめるのだから、人気が出ないワケがない。
ただ、個人的な好みではあるのだが、「寿司の美味しさ」を追求する人は、銀座顔負けの熊本市内にある名店『鮨 仙八』のほうがおススメである。
日本三大寿司というとちょっと首をかしげてしまうところはあったが、コストパフォーマンスに優れたいいお店だった!
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)