GW明け初日は休むな!管理職が若手社員に怒りの声

2016/05/06 19:00


flashfilm/DigitalVision/Thinkstock
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最大10連休とうたわれたゴールデンウィーク(GW)も終盤。忘れていた仕事のことを思い出して憂鬱な気分になり、「月曜、休んじゃおうかなあ」と考え始めている人もいることだろう。

一般的にサラリーマンの世界では「休み明け初日」に休暇をとることは非常識とされるが、GW明け初日はなおさら。中には、「這ってでも会社に来い」と指導する会社もあるとか。

しかし、最近は時代の変化でそのようなことは気にせず、堂々と休む人も増えているらしい。


■GW明け休暇経験率は…

実際のところ、どのくらいの人がGW明け初日に会社を休んでいるのか。全国の会社員経験者に聞いてみた。

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結果、「ある」と答えたのはわずか1割程度であることが判明。やはり、「社会人の常識」はまだまだ生きているようだ。


■20代と30代で大きな壁が?

次に年代別に調べたところ、20代が15.7%で、もっとも高い数値となった。

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逆にもっとも少なかったのは、30代。世代が進むほどその割合が減るようにも思われたが、実際は違うようで40代、50代も休んだことのある人が意外と多かった。

50代といえばバブル期を経験しているだけに、少々休んでも「クビ」にはならなかった人が多いのかも。逆に30代は就職氷河期で、転職もままならぬ状況だっただけに、「心象が悪くなることはしないでおく」癖がついている可能性が高い。


 ■中間管理職のAさんに意見を聞くと…

本当にGW明け初日に休むことは「いけない」ことなのか。中間管理職のAさんに意見を聞いてみた。

「もちろん、その会社の雰囲気や環境にもよると思いますが、クソ忙しい連休明けに休まれたら、正直むかつきますね。


私のいる部署は激務なので、部下に『連休明け休むな』 とは言っていませんが、GW開けなんぞに有給申請されると『なにしてんだ』と感じてしまいます。


以前休んだ社員を呼び出し、『社会人としてどうなのか』と伝えたのですが、『なぜですか?』、『有給休暇なんだから権利を行使しただけではないですか』と反論されまして、面倒くさいことになりました。


周囲に仕事を巻き取ってもらうのは自己管理ができてない証拠。有給を取るなんてまだまだ早いんじゃないでしょうかね。


もっとも、重病ややむを得ない事情がある場合は除きますし、忙しくない会社ではそんなことないんでしょうけど」


有給休暇は会社員の権利であるが、どんな状況下で使うかによって、周囲に与える心象は大きく変わる。前述のA氏のように、有給休暇に厳しい人もいるはず。後々の査定に響かないためにも、慎重に使うのがよさそうだ。

・あわせて読みたい→若手世代の有給取得率は3割以下…ブラック企業の実態を暴露

(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の会社員経験者483名(有効回答数)

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