「ビールは瓶と缶どっちが美味しい?」論争 プロに違いを聞いた
まだまだ暑さが続く中、仕事帰りの一杯を楽しみに日々過ごしている人も多いだろう。
瓶と缶の2種類があるビールだが、「瓶のほうが美味しい!」「いやいや缶でしょ」など、味の違いを感じていたり、こだわりはあるのだろうか。
そこでしらべぇでは、全国20〜60代のビールが飲める男女590名に「瓶ビールと缶ビールのどちらが美味しいと感じるのか」を調査してみた。
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■缶ビールが優勢も僅差!
すると、瓶ビールは46.3%、缶ビールは53.7%と、缶が優勢もほぼ半数ずつという結果に。
缶は瓶よりも手軽に買えるイメージもあり、馴染みのある缶のほうが美味しいと感じる人もいるのかもしれない。
しかし、レストランなどで出されるビールは瓶がほとんどで、そういったイメージから瓶のほうが美味しいと感じる人もいると考えられる。
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■60代女性の瓶ビール支持率は7割も
次に性年代別で見てみると、「缶より瓶派」という人が60代女性で約7割、次いで20代女性が約6割にもなることがわかった。
20代・60代女性の瓶ビール支持派が多いのは、かわいい装丁の瓶詰めクラフトビールがコンビニなどでも販売されるようになり、瓶が身近になったことも要因としてはあるのかもしれない。
同じ年代の男性とは20ポイントほど違うのは、男性は「見た目より味だ」と装丁を気にすることなく、馴染みの缶を支持しているとも考えられそうだ。
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■瓶と缶の違いってある?
では実際に、瓶と缶でビールの違いはあるのか。編集部では、酒関連の仕事についている20代女性に聞いてみた。
缶の特徴:「アルミ臭い」という人もいて、それこそ昔は缶臭さが原因で普及に時間がかかったといわれているが、技術が進んだ現代ではそれを感じることは少ないだろう。ビールを缶に詰めるときには大規模な機械が必要になるため、小規模な工場では手が出せないことが多い。
瓶の特徴:光で劣化していってしまう瓶は、要冷蔵のものが多い。しかし、小規模な工場でも王冠をかぶせる機械があれば最低限ビールを出荷できるため、クラフトビールなどは瓶ビールが多い。
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■瓶と缶を項目別で比較してみると…
・温度:ビールは温度変化に弱い。熱伝導が高いアルミより、瓶のほうが保温効果は優れている。
・紫外線:ビールは紫外線に弱い。瓶は紫外線からビールの劣化を防ぐために、深緑や茶色の瓶が使われているが、光を通さない缶のほうが紫外線カットは優れている。
・輸送:軽くて持ち運びやすい缶のほうが輸送コストは少なく済む。
瓶と缶、それぞれのメリット・デメリットがあることがわかったと思う。グラスに注いで飲むときには注ぎ方によっても味が左右されたり、温度で味が左右されるとも。
技術が進んだ現代では、どのような状況でも美味しくビールが飲める環境だとわかったところで、思い思いのビールライフを楽しんでほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代のビールが飲める男女590名(有効回答数)