これが現実?宝くじ「1億円当たった」男性が語る…悲しい末路

2016/09/10 09:00


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宝くじを買って、億万長者になる夢を描く人もいるだろう。しかし高額当選者になったからといって、必ずや幸せな人生を手に入れられるわけではないようだ。

しらべぇ取材班は、過去に宝くじで1億円が当たったことがあるというAさん(男性・関東在住)に話を聞くことができた。その中で、高額当選者の悲しき末路が明らかに。



①一夜にして億万長者に…

「当時は40代でした。いわゆる零細企業に勤めていて、給料は残業代などを入れても30〜35万円といったところ。


宝くじは当たるのを狙うというよりも、つまらない日々の中でワクワク感を味わいたくて…くらいの気持ちで買っていました。


当選発表のあった日もすっかり忘れていて、夜のお風呂上がりに『そういえば発表の日だったな〜』くらいの気持ちで確認した程度で…。


当たったときは…声が出なかったですね…。心臓がバクバクして、夢かと思ったのと、これで人生は順風満帆だという安心感もあり…。妻と大泣きしました


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②しかし、恐怖が待ち受けていた…

「私が当選したことは、銀行の人を除けば、30年来の友人などほんとうに親しい人の3名程度にしか知らせていなかったんです。


しかし当選してから、これまで一度も来たことがなかったのに…いくつもの宗教団体が『寄付をお願いします』と訪問してきたり…。


『新しいマンションが発売されるので買ってくれませんか?』と営業電話がひっきりなしにかかってきたり…。個人情報がダダ漏れのようで…。


当時住んでいたのは、親から譲り受けた築60年のボロ屋。『もしかしたら強盗が壁を蹴破って襲いにくるのでは…』と、眠れない日々が続きました」


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③お金はあっという間になくなる…

「お金の使い道は、4,000万円で家を建て直しました。信じてもらえるかわからないですが、きちんと形に残ったものはそれくらいですね…。


『高額当選すると金銭感覚が狂う』というのは、当選したときに貰った本を読んで理解はしていたんです。でも自分は大丈夫だろうと思っていました…。


しかし現実には1億円もあると、『1億円もあるんだし、たった1万円くらい』とか、ほんとうに金銭感覚が麻痺してくるんです。


日々の生活の中で、いい洋服を買ったり、いいお肉を食べたり、移動にタクシーを使ったり…。こんな些細なことを繰り返すうちに、気づけば残高はどんどん減少。


2年足らずで1億円は綺麗サッパリなくなりました…。その後は苦しかったですよ。『たった1万円』なんて思っていた生活から、また30万円でやり繰りしないといけない生活ですから…」


Aさんは他にも、30年来の友人から1億円を妬まれたゆえに揉めて縁が切れたり、当選の噂を耳にした近所の人が「子供が病気で…」とお金を求めにきたり、などトラブルが絶えなかったそう。

宝くじに当選するのは、幸運だけを引き寄せるわけではないようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん

宝くじ取材
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