『ドキュメント72時間』が年末恒例再放送 マニアが選ぶMVPは川栄李奈?

2016/12/29 16:30


ドキュメント72時間再放送
(画像は『ドキュメント72時間』公式サイトのスクリーンショット)

3日間決まった場所にカメラを置き、そこに集う人々を観察する定点観測ドキュメンタリー番組『ドキュメント72時間』(NHK)。

年末恒例となった特番は今年も放送。本日夜23時25分から明け方4時55分までを予定している。



■決して派手ではないけれど……味わい深い番組の魅力

72時間、ひとつの場所を取材するという内容の本番組は、お世辞にも決して派手とは言い難い。

しかし、じっくり見ればかなりユニークな番組であり、個性的な一般人が出てきたかと思えば、ディープな場所に密着した結果、その土地特有の事情が描かれることも。

たとえば博多の歓楽街・中洲にある保育園を取材した際は、その地で水商売につく女性たちが登場した。

「深夜2時まで子供を保育園にあずける」と聞けば、思わず眉間にシワが寄ってしまう人もいるかもしれないが、そんな彼女たちの一生懸命さ、子供への愛情を見ると考え方も変わる。

あるいは、神奈川県・平塚市にある精肉店では、近隣に多くの外国人が住んでいるため、さまざまな肉を扱っている。来店するのも(映像を見る限りでは)外国人ばかりであり、「日本にこんな場所があったのか」と衝撃を受けるのだ。

もちろん、その中にはイスラム教の人々も存在するのだが、彼らの姿はニュース番組で見るような過激なものではない。あくまで、我々日本人と同じように毎日を営んでいる。

このように、基本的には淡々と事実を写しているだけの番組なのだが、驚くほど「気づき」は多いのだ。

30代中盤になっても夢を追い続けるガードマン、末期がんで想い出作りのために妻と遊園地に来た男性、オートレース場の閉鎖に涙を流すおじさん……それぞれに、見逃すことのできない人間ドラマがあり、視聴者はそこから各々なにかを感じ取る。

簡単に魅力を説明するのは難しいが、視聴歴3年の記者はそんな番組だと感じている。


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■市川実日子に吹石一恵に川栄李奈まで ナレーションにも注目

そんな本番組を支えているのが、実力派俳優たちによる味わい深いナレーションだ。

今や番組の顔ならぬ「声」と言える存在の吹石一恵に市川実日子、鈴木杏に仲里依紗、ムロツヨシなど、テレビドラマでもおなじみのメンバー。ムロが時々アドリブに走ることを除けば、基本的には静かに、落ち着いた声で市井の人々に寄り添う。

そんな本作品において、本年はファンも注目する「新生」が誕生した。AKB48OGで女優の川栄李奈だ。

7月22日に放送された『名古屋 レトロ喫茶へようこそ』で初めてナレーションを担当したのを皮切りに、10月、11月にも1回ずつ担当。

川栄にとってもナレーターを本格的に担当するのは初めてに近かったはずだが、なんの違和感もない、自然な語り口を見せた。

最後のテロップまで気付かなかったファンもいたようで、当時の驚きがわかるツイートは多数確認できる。

彼女が女優として非凡な才能を持っていることは、すでに朝ドラ『とと姉ちゃん』で証明済みではあるが、漢字の読めないバカキャラだった川栄が情感たっぷりに読むとは……人間、なにがあるかわからないものである。

川栄李奈グラフ

ちなみに、しらべぇが彼女を知る20~60代の男女612名へ行なった調査では、およそ4人に1人が「川栄李奈は女優として大成すると思う」と回答。

「大成」とかなり限定的な表現で調査を行なったことを考えると、相当高い数値なのではないだろうか?


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■再共有 23時25分から放送!

何度でも繰り返すが、今夜が再放送の日だ。今年放送分の新作36本から視聴者の投票で選ばれた、まさに選りすぐりの10本が放送される。

はたして川栄がナレーターを務めた回はランクインするのか……個人的にはレトロ喫茶は本当に良かったので(わかる人はわかると思うが、親子に見えない母と息子の関係性が素敵すぎた)、なんとかランクインしてほしいところだ!

・合わせて読みたい→再放送が待ち遠しい! NHK『ドキュメント72』傑作回4選

(取材・文/しらべぇ編集部・岡本拓

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo 
調査期間:2016年11
月25日~2016年11月28日 
対象:全国20~60代の川栄李奈を知っている男女612名(有効回答数)

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