1月2日は配達ナシ 「年賀状文化」が必要だと思う人の割合は…

2017/01/02 08:30


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(©ぱくたそ)

一説によると、年賀状を送り合う文化の起源は奈良時代に遡るという。以来、新年の挨拶に欠かせないものとして多くの人に親しまれてきた習慣だ。

2003年にはその数は44.6億枚に達したが、近年はSNSの普及により簡単に年始のメッセージが送り合えることもあり、発行数は大幅に減少中。

配達員への手当など人件費のコストも懸念し、日本郵便は2017年から1月2日の年賀状配達は休止すると発表した。



■4割が必要性を唱えるも…

しかし、「手書き」を重視する人も世の中にはいるはず。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1365名を対象に「年賀状を送り合う文化」について調査を実施。その結果、4割の人が「必要だ」と回答した。

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SNSを利用したコミュニケーションに慣れ親しむ若年層(20〜30代)も、3割以上の人がその必要性を感じている。

シニア層に到達すると51.8%が支持しており、半数以上の人が年賀状支持派という結果に。

それでも、発行枚数が削減している現状を考えると「年賀状という『手書き文化』は消滅してほしくはないが、自分自身は忙しくて郵送しそびれてしまう」という人が多いのだろうか。


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■ナルで元ヤンは「年賀状」がお好き?

特徴別にみると、さらに興味深い。

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ナルシストであることを自認する人は、そうではない人に比べ約15ポイント、年賀状の重要性を感じている。

また「元ヤン族」は6割以上の人が支持する結果に。一般的に「ヤンキー社会」は厳しい上下関係が存在するといわれている。

そうした環境をくぐりぬけてきた人にとっては「手書きで挨拶したい」と思う人が多いのかも。


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■「自撮り」の重要性や、家族間だけで必要…という人も

編集部では、年賀状文化の賛否について複数の職業や、世代の人へ意見を聞いた。

「自撮り顔写真を年賀はがきに刷り、一斉に関係者へ送ることで『私のこと、今年もお願いします』という気持ちをダイレクトに伝えられる。絶対必要な文化」(29歳 女優)


「送るのも送られるのも面倒。自宅住所を聞かれるのも嫌なので、勤務する会社に送ってもらえるように周囲にお願いする。返事をしなくては、という罪悪感もあるし苦手。必要性を感じない」(32歳 会社員)


「地方に住む祖母に、普段は忙しくて連絡ができないけど、長文をしたためた年賀状を送ることで近状報告ができる。他人同士のやり取りは面倒だけど家族間では必要な文化だと思う」(35歳 会社経営)


思いがけない人から郵送されてきたり、「お年玉付き年賀はがき」の当落にワクワクとしながら楽しむ人もいるだろう。

古来より親しまれてきたコミュニケーションツールとして、今からでも手書き年賀状をしたためてみるのもよいでは?

・合わせて読みたい→年賀状にラブレター書いてるの気づいて! 今どきの年賀状事情

(文/しらべぇ編集部・大木亜希子

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月18日
対象:全国20代~60代の男女1365名

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