1月だけがなぜ「正しい」月なのか?「正月」と呼ぶ理由
あけましておめでとうございます。俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。今年の目標は「行きずりの女と寝ない」です。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■「この卵焼き」のニュアンス
先日、居酒屋で女の子に、「黒田くん、この卵焼きはおいしいですよ」と勧められました。
細かい日本語のニュアンスがデートの行方よりも気になってしまう筆者は「え!? じゃあ、ほかの料理は全部おいしくなかったの!?」と、驚愕してしまいました。
「これはおもしろい」「あれはおいしい」と、限定的な表現をする場合、同じ土俵にあるほかのものをすべて否定してしまう危険をはらんでいます。
関連記事:西川貴教、50歳で未成年に間違われる 「坊やダメよって叩かれて」
■正月の「正」が気になる
たとえば、1年の始まりに泰然として君臨する「正月」。正しい月。残りの11ヶ月は、正しくないとでも言うのでしょうか!?
今月だけが正しいのであれば、来月からはどうやって過ごせばいいのでしょうか? 寝正月を過ごしてしまった人間は、残りの11ヶ月をどのように間違えて過ごせるでしょうか?
「寝正月」に対しての「働き11ヶ月」だとでもいうのでしょうか?
うん、そうだね、来月からはがんばって働こう。あれ? そうなると残りの11ヶ月が正しい!
関連記事:藤田恵名、大胆すぎる入浴ショット公開 ファンは「いつまでも見ていられる」
■1月が正月と呼ばれる理由
1月について、なにをもって自身が他の月よりも正しいのか調べてみました。
なんと、政治に専念した秦の始皇帝の誕生日を祝うから政月、政の字を省略して正月と表記するとのことで直接「正しい」意味では用いられていないとのこと。
なんだ、正月は全然正しくなかったんだ!
ちょっとがっかりですが、「正」の字は「ただしい」以外に「ちょうど、きっかり」の意味も持っています。
新しい年の始まりの月、今月ぐらいは、ちょうど、きっかり、正しく過ごして行きたいものです。
・合わせて読みたい→「こんちには!」なぜか読める現象を「クリスマス」で考えてみる
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)