風邪で欠勤は自己管理不足? 「インフル出勤はバイオテロ」と批判も
風邪やインフルエンザで休む人を、自己管理不足と思う人は今でも一定数いるようだ。
インフルエンザが流行している現在、療養のために会社を休んでいる人も多いだろう。病気なのに後ろめたさを感じるのは、昔から「自己管理も仕事のうち」と言われてきたからだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女633名に「欠勤について」の調査を実施。
「風邪で仕事を休む人は自己管理がなっていないと思う」と答えた人は、全体で24.8%。あなたの会社にも、このような考えの人がいるかもしれない。
■自己管理で防げるわけがないの声
年代別では、60代以上が唯一3割を超えている。
他の世代では20%台で、病気を自己管理不足と考える人は少数派である。
「風邪やインフルエンザを、自己管理で防げるわけがない。その人は自分が大病に襲われたときに、『自己管理がなっていなかった』って反省するの?」(20代・女性)
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■インフルエンザなのに出勤するのはテロと同じ
たとえ体調が優れなくても、出勤をすべきだというところもいまだにあるようだ。
「昔、バイトをしていた居酒屋では、普段から『熱が出たくらいでは休めないから』と釘を刺されていた。そのために、38度の熱がある日も出勤。今思うと、確実なブラックバイトだと思う」(30代・女性)
しかし、そんな根性論だけで無茶をしても、かえってマイナスになるとの声も。
「インフルエンザで出勤するなんて、ある意味バイオテロと同じ。ほとんどの社員が寝込むはめになれば、それこそ会社が回らなくなる。だから治るまで、ゆっくりと家で休んで欲しい」(40代・男性)
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■自己管理と言っていた人がインフルエンザに
日頃から癖の強い部長に、困っていた男性。インフルエンザにまつわる、次のようなエピソードを語る。
「インフルエンザが流行し、社内でも数人が欠勤していた。それをうちの部長は『こんな忙しい時期に寝込むなんて、どんな神経しているんだ!』と激怒。
しかし、しばらくすると、部長がインフルエンザになり自宅療養に。『ざまあみろ』と、みんなで一緒に喜んだ。
そして戻ってきた部長は自分の発言は忘れ、『熱が40度近くあって、大変だった』と自分の症状をアピール。『あんたこそ、どんな神経してるんだ』って感じ」(30代・男性)
自分の体を労わることは、もちろん大切である。しかし、体調管理の名のもとに、弱った体でも働くことが正しいという風潮は、なくなるべきだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代有職者の男女633名 (有効回答数)