本人に罪の意識はないのか? 傘立てから傘を盗む不届き者たち
なぜ傘は、そんなに気軽に盗まれるのか。
どんなものであろうと、人のものを奪うのは窃盗である。しかし、傘になるとハードルが低くなるのか、盗まれる人が後を絶たない。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,342名に「傘について」の調査を実施。
「雨が降ってきたときに、傘立てにある他人の傘を盗んだことがある」と答えた人は11.7%と少数であるもの、やはり存在することが判明した。
■盗む人にとってはシェアする感覚か
男女ともに、世代が若くなるほど割合が高くなっている。
傘はシェアするものという感覚が、若い人にはあるのだろうか。
「私は絶対にしないけど、傘立ての傘を持っていく人は『ちょっと借りる』くらいの感覚みたい。悪意がないから、余計に厄介だと思う」(20代・女性)
若い人に多いとはいえ、20代でも2割程度。まだまだ、人の倫理観は失われていないのだ。
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■盗まれないために対策をする人々
傘は盗まれやすいことから、対策をしている人も多い。
「お店の傘立てなんて、絶対に入れない。ましてや実家の周辺は、今の時代でもヤンキーみたいなのがいっぱいいる地域。実家に帰ったときには、普段以上に警戒をしてしまう」(40代・女性)
さらは盗まれてもいいように、高い傘を持たない人も多い。
「そこそこいい傘を、傘立てに入れていたら盗まれた。それからは傘のおしゃれは諦めて、ビニール傘を持つようにしている」(30代・女性)
悪いのはもちろん、傘を盗む者。しかし、自己防衛をしなければならないのが悲しいところだ。
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■元ヤンが娘からのプレゼントを盗まれて…
昔はヤンキーでやんちゃをしていた男性は、先日、大切なものを盗まれたそう。
「若い頃は少し悪いグループにいたので、傘なんて何本も盗んでいた。ただ先日、傘を盗まれて、とても悲しかった。
それはただの傘じゃなくて、娘からプレゼントしてもらったもの。自分がやったものの中にも、そんな大切なものがあったと思うと申し訳ない」(40代・男性)
傘1本とはいえ、当たり前だが盗んだら「犯罪」だ。多くの人は理解しているのに、盗む側の意識が低いのがつらいところだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,342名 (有効回答数)