入試書類の性別欄廃止に、政策プロデューサーが持論 「最悪」「完全に間違っている」

公立高校の入試の書類での性別欄を廃止について、10日の『モーニングCROSS』で若新雄純氏は、「完全に間違っている」と指摘。

2019/01/13 07:30


若新雄純
上段中央が若新雄純氏(画像は『モーニングCORR』公式ツイッターのスクリーンショット)

性的アイデンティティに関する問題が注目を集めている昨今。しらべぇ既報だが、大阪府と福岡県では2019年度の公立高校の入試の書類で、性別欄を廃止することが決定している。

10日放送の報道番組『モーニングCROSS』(TOKYO MX)では、慶應義塾大学特任准教授で「政策プロデューサー」として出演する若新雄純氏は、「完全に間違っている」と持論を展開した。



■「配慮っていうのが最悪」

番組内のコーナー「オピニオン CROSS neo」では、全国で広がりをみせている「入学願書の性別欄廃止」について取り上げた。

「性別欄廃止」は、セクシャルマイノリティへの「配慮」を示したものだが、これについて若新氏は、「廃止っていうのは完全に間違っている」と展開。「配慮っていうのが最悪」「配慮って触らないようにしようってことでしょ?」と話す。

また、LGBTだけではなく障害者などのマイノリティに対する政策についても触れ、「僕らはそうやってミスってきた」と振り返った。


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■「向き合わないのが一番良くない」

さらに、性別欄を廃止することで自身の性別について考える機会を奪う可能性があると指摘し、「向き合わないっていうのが一番良くない」と主張。

「葛藤している人達に『書かなくて良いよ』とか『表明しなくて良いよ』ってことじゃなくて、学校生活とか社会の中の『男なの?』『女なの?』っていう区別を持とうとする中で、向き合っていくことが大事だと思うんですよ」と語った。


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■「本当の配慮は…」

番組終了後、ツイッターでは視聴者からの感想が寄せられ、若新氏が回答するものも見られる。

「配慮」が「向き合わない」というのは極端に聞こえる、という意見には「本当の配慮は「丁寧に向き合う」「ちゃんと扱う」ということなのかな、と回答。

若新氏の考えには支持するも「社会はうまく使いこなせないだろう」との感想には、だからこそ「向き合わない方向に行きがちだと感じる」と回答している。

若新氏は、しっかりと向き合い、いい方向に進むように対策をするべく「配慮」が、蓋をしているだけのように感じてしまったのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

TOKYO MXLGBT廃止配慮
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