矢沢永吉が若きアーティストを前に語る ロックとお金と人生
『NHK MUSIC SPECIAL』がスタート。矢沢永吉が登場し、若きアーティストを前に「矢沢塾」を開講した。
4月1日から、NHKでは新番組『NHK MUSIC SPECIAL』がスタート。記念すべき第1回目は矢沢永吉が出演し、「矢沢塾」を開講。岡崎体育、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、眉村ちあきなど8組の若手アーティストの前で、音楽ビジネスや人生について語った。
■音楽活動にはお金と権利が不可欠
矢沢は音楽ビジネスでは金が最も大事なことであると強調。1975年にロックグループ「キャロル」を解散後、個人事務所を設立したことを皮切りに、音楽制作から流通販売までを一手にてがけ、アーティストの360度ビジネス化を実現した。アーティストはお金のことをうるさく言わないのが不文律だった音楽業界に、矢沢ははじめて革新的な改革を行なったのだ。
「音楽で食えてるだけで幸せなので、お金に対して関心がいかない」というGEN(04 Limited Sazabys)の言葉を認めながら、矢沢は「けど、いつまで続けられる?」と投げかけ、水商売である音楽を続けていくためにはギャランティー以外にないと諭す。
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■コロナ禍で苦境に立たされる音楽業界の苦悩
セントチヒロ・チッチが所属するBiSHは、ベストアルバムを発売し、その収益をライブハウスに寄付。ライブハウスに育ててもらったと自覚するセントチヒロは、ライブができず潰れていくライブハウスを見ていられなかったという。
矢沢もセントチヒロに共感しながら、音楽業界の動きを止めないためにもYouTubeでの無料配信を始めたと語る。