人気アニメ公式が公園でのコスプレについて注意喚起 ネットでは当該レイヤーに怒りの声
『ひろがるスカイ!プリキュア』公式が一部コスプレイヤーが起こしたトラブルについて問題視。ネットで大きな波紋を呼んでいる。
テレビアニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』(ABCテレビ・テレビ朝日系)と東映アニメーションの公式Twitter(現・X)アカウントは9日、同作キャラに扮したコスプレイヤーに対し、公共の場での一般人への声掛けや接触行為を控えるよう警告を発した。
コスプレ活動に対する異例の通告に、ネットでは「これを手放しで放置しておく理由はない」「公式の反応も迅速で大変良い」「一部の阿呆のせいでこういう事になる」と物議を醸している。
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■「非公式グリーティング活動」
「ファンの皆様へのお願い」とタイトルを添え、今回の注意喚起文を掲出した『ひろがるスカイ!プリキュア』公式アカウント。
そこには「昨今、一般の方による非公式グリーティング活動(営業活動、一般の方へのお声がけや接触行為)などが見受けられます。作品公式と誤認させるような弊社キャラクター等を模した扮装による公共の場所での上記活動はお慎み頂けますようお願いいたします」と記されていた。
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■着ぐるみコスプレイヤーの勝手な行動
今回の注意喚起文は、だいぶマイルドな表現にまとまっているが、実際はかなりカオスな状況のようだ。コスプレ事情に詳しい40代のコスプレカメラマンは今回の騒動についてこう解説する。
「問題となったのは、8月6日に国営ひたち海浜公園(茨城県)に出没した中年男性コスプレイヤー。顔や体が一切外に出ないプリキュアキャラの『着ぐるみ』を着用し、公式と勘違いし近寄ってきた子供たちに直接触れた上で、記念撮影を行うなど“ファンサービス”を勝手に行っていたそうです。
過去、その男性が仲間の着ぐるみコスプレイヤーとTwitter上で『女児に寄って来られるとたまらない』『抱きついてきたり抱っこしたりした』と、小児性愛者を匂わせるようなやりとりをしていたこともあり、ネットでは問題視されていました」(コスプレカメラマン)。
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■国営ひたち海浜公園も即対応
そうとは知らず我が子と記念撮影をさせてしまった親もおり、「写真見返したらスタッフって書いてあるTシャツの男性がカメラ持って1人うつってました」と、複数人でグレー行為を行っていたこともTwitter上では報告されている。
騒動を受け、現場となった国営ひたち海浜公園は、園内のコスプレ撮影ルールを9日に改定。これまで少人数でのコスプレ撮影は許可申請不要など寛大な対応をしてきたが、「他の一般のお客様へのお声かけや接触はご遠慮ください」「顔が確認できない被り物及び特殊メイク(目・鼻・口などの顔の一部を覆うメイク)、覆面、フルフェイスを着用しない」という実質“着ぐるみNG”という事項を追加している。
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■ネットでは怒りの声
前出のカメラマンは、「公式スタッフと偽った人員を連れていっていたなら、本当に悪質といわざるを得ない。着ぐるみコスプレイヤーの大半が良識ある行動をしている中、一部の勘違いコスプレイヤーのせいで、ようやく利用できるようになった撮影可能スポットがなくなったとしたらどう責任をとるのか。怒りを覚えます」とも続ける。
ネットでは、一連の騒動を知り「公式対応するところまできちゃった…」「子供達に迷惑をかけるな!」「今後に影響なきゃ良いですが」と怒声と呆れ声が相次いでいる。
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■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーを精力的に取材中。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)