自動車教習費を体で払える国も！ 日本も売春を合法化すべき？
オランダ政府が示した見解に対して、世界中で驚きの声が広がった。
21日、オランダ政府が示した見解に対して、世界中で驚きの声が広がった。それは「自動車教習場の教習料金をセックスで支払うことは合法」というものだ。
もともと、オランダは売春が合法と認められる国。しかし、近頃、自動車教習代金を性行為で支払うケースが増えてきており、売春の範疇に入らないこの取引が法に触れるかどうか、注目の的になっていた。
今回のケースはある意味特例で、他のサービスなどの対価に性交渉を使用することは認められないとのことだが、さまざまな観点からみて異例の判断だったと言えよう。
では、日本の人々はこの「売春」に対してどのような考えを持っているのだろうか？ しらべぇ編集部では「日本において、売春は合法にすべき？」と問いかけて、意識調査を行うことにした。
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■7割が「売春否定派」だった
アンケートサイト「マインドソナー」によると、全体の約7割が「合法にすべきではない」と回答。3割の肯定派を上回る形となった。
現在、売春が非合法とされている日本では、依然として「認められない」とする人が多数派なようだ。
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■否定派の意見は…
取材班はさらに生の意見を収集することに。まず、売春合法化反対の人々に話を聞くと…
「一夫多妻制を採用し、不倫が不貞行為になる国で、合法的に売春を認めることはリスクが高いと思う」（23歳・男性）
「個人としては別に構わないけど、国として認めちゃうのは違う気がする」（30歳・女性）
「女性の人権を侵害していると思う。たとえ女性本人にその気がなくとも、若くて経験の少ない女性たちが騙されて商品にされる図が浮かぶ」（46歳・男性）
などの声が集まった。
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■一方、合法化賛成派はこう語る
では、売春合法化賛成の人々はどのような意見なのだろうか？
「東京・吉原や大阪の飛田新地では、現実として売春が行われている。男と女がいる限り絶対になくならないものだから、認めて管理したほうがいいと思う」（28歳・男性）
「変なところに資金がいくより、国にきちんと税金がいくほうがいいと思う。そのお金で性病対策もできるんじゃいか」（32歳・女性）
「闇風俗がなくなって、比較的信用度の高い風俗が増える、というメリットもありそう」（26歳・男性）
反対派、賛成派ともに納得できる部分があるように思うが、いかがだろうか…？
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■性風俗=セーフティネットの現実
賛成派の中には「風俗産業が現在の日本においてある種のセーフティネットになっている」と指定する人もいた。
「人妻系のお店をよく利用するのですが、普通に子供がいる人もたくさん働いている。シングルマザーで効率的に稼ぐとなると、よほどキャリアを作っていた人しか厳しいのが今の日本社会だと思う。困窮しないために働いている女性たちを観ると、風俗産業も馬鹿にしてはいけない気持ちになってくる」（46歳・男性）
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■風俗は社会の写し鏡
もともと、売春婦は最古の職業と言われ、良くも悪くも社会の写し鏡となってきた。性を扱うためについつい個人的な感情が入ってしまいがちな問題だが、「格差社会」の影響をも受けていると考えると、単純に解決できる問題でもないだろう。
日本でも社会が「売春」と向き合わなければならない日が来るのも、そう遠くないかもしれない。
（取材・文／しらべぇ編集部・クレソン佐藤）
（文／しらべぇ編集部・Sirabee編集部）
