「そ」という言葉の響きについての考察過程
言葉を選ぶ際、「意味」以上に「響き」を重視している俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■響きに対しての研究
言葉の「響き」を考察するときの基本が「似た響きの言葉の共通点を探す」。
文化を遡ってみても、俳句だったり、ダジャレだったり、ラップの韻だったり、古くから現在まで人間は、形を変えながら言葉の意味と響きの研究を続けているのです。
筆者が注目したのは「そる」という言葉。
先日、テレビを見ていたところ木製のソリ(雪遊びで使うヤツ)を作成する際、職人の方が「曲げ木」という謎の技術を使って底の刃の部分を「反らせて」いたんですね。それを見て気がついたわけです。
「反って」いるから「ソリ」なんだと。これだけでも大きな発見だと思ったのですが、これではまだ序の口。
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■ 他の「そり」「そる」についても
・「ヒゲを、剃る」
・革靴の底をあらわす「レザーソール」
・スペインの観光地「コスタ・デル・ソル」
出来るだけ関係なさそうな「そる」を集めてみたのですが、驚きの共通点が。
それは「湾曲」 です。ヒゲを剃るのも湾曲した面に、刃を当てていく作業。革靴のソールも、真っ直ぐではなく若干湾曲して、反り上がっています。
究極が「コスタ・デル・ソル」。スペイン語の「ソル(Sol)」は太陽を意味するのですが、日照の多い温暖なこの土地、太陽光で景色が「湾曲」して見えても不思議ではありません!
そうなってくると、相手の形に合わせるという意味では「沿う」や「添う」も、同じく何かをはらんでいる気がしてきます。
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■キーパーソンは「そ」!
お坊さんのことは「僧」。そして、なにかを思うことは「想」。ああ、「ソリ」から始まり「ソウ」へ…。 言葉の研究には終わりがありません。むしろここが始まりなのです。
…ん? 「そ」が、始まり…?「祖」!?!? 長くなってしまったので、今回は考え方のご紹介ということで続きはまたの機会に。
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)