もう飽きた?毒舌タレントに「逆に反省しろ」な人が急増中
有吉弘行を筆頭に、坂上忍、マツコ・デラックスなど「そこまでいうか?」と思うような発言を連発する毒舌タレントが活躍する昨今。姿を見ない日はない。
それに比例して、世の中や芸能界に物申す毒舌番組が増加。「世相を斬る!」とか言って、毎日のように毒舌を飛ばす様が放送されており、視聴者の中にはそのような状況にウンザリし、「多すぎる」と感じている人もいるようだ。
最近、毒舌タレントが多くまたそれを支持するTVがありますが、正直な、ウソを言わないと言うていで面白がられます。ビジネスでそのキャラを出しているのかも知れないけど、少しウンザリしてきました。皆さんはどう思いますか?
— まゆ (@hiromaru1991) September 29, 2015
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■毒舌タレントが出演する番組は多すぎ?
実際のところ、どのくらいの人が毒舌タレントが出演する番組が多すぎると感じているのだろう。全国の20代から60代の男女1353人に聞いてみた。
結果、多すぎると感じているのは41.5%で、58.5%の人は多すぎるとは思っていないことが判明。意見は拮抗しているが、毒舌番組を楽しんでいる人がやや上回っているようだ。
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■世代が上がるほど毒舌番組に違和感
次に、「毒舌タレントが出演する番組が多すぎる」と感じている人を世代別にみてみよう。
20代は約70%が「感じていない」と回答したのに対し、60代以上に至っては、男女とも「多すぎる」と答えた人が50%を超えている。年齢を重ねれば重ねるほど毒舌タレントが出演する番組が多すぎると感じる傾向があるようだ。
中高年の毒舌タレントと言えば、TBSラジオの「ミュージックプレゼント」で45年間「このくたばり損ないのババア!」と中高年をいじりまくっている毒蝮三太夫が絶大な人気を誇っているだけに、60代以上が毒舌そのものを嫌っているというわけではないと思われる。
おそらく、現在テレビに出演している毒舌タレントは有吉弘行やマツコ・デラックスなど40代が多く、60代から見ると若輩者に映るだけに、さめた目で見えるのだろう。
逆に何かと上の世代から抑圧されることが多く、「言いたいことも言えない世の中じゃ、ポイズン」と感じている20代は、テレビの中で世の矛盾をズバっと切ってくれる毒舌タレントに、爽快感を感じているのだろう。
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■今後も毒舌番組は減らない?
今回の調査を見る限り、毒舌番組は多くの人に受け入れられており、現状がしばらく続きそうだ。毒舌タレントたちに「安心してください、ブームはまだ続きますよ」と言ってあげたい。
(文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年12月20日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1353名