落花生に甘納豆、お菓子まで?いまどき節分の「豆まき」事情
2016/02/02 11:00
節分が間近に迫っていることを、量販店やコンビニが売り込む恵方巻のポスターで知る現代社会。
節分とは本来、「鬼は外、福は内」のかけ声も勇ましく、まいた「いり大豆」を「年の数」だけ食べて健康を願うイベントだったなぁ…と、子供時代をなつかしく思い出す人も多いことだろう。
しかしながら現代では、複雑化した社会の様相を反映してか、さまざまな「節分のかたち」が存在しているようだ。
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■北海道民、落花生で「鬼は外」
しらべぇ編集部の調査によると、「節分で『いり大豆』以外のモノをまいたことがある」という人の割合は25.8%。4人に1人は「いり大豆」に代わる何かをまいたことがあるということになる。
都道府県別に見ると、北海道民の48.6%が「何か別のモノ」をまいたことがあると回答。在住経験者によると、「別のモノ」として「殻付き落花生をまいている」ところが多いらしい。
大豆から落花生に移行した理由で有力な説は、「雪の上に落ちても拾いやすい」「(大豆に比べ)脂肪分が多く、厳しい冬を乗り越えるのに向いている」など。
背景には、開拓精神が根付いている北海道民ならではの、常識にとらわれない合理的な判断があると考えられそうだ。
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■甘納豆、お菓子で「福は内」
小さな子供を持つ父母からは「保育園の豆まきでも殻付き落花生をまいている」という声が。園庭や床にまいた「いり大豆」は不衛生とあって、子供たちに食べさせるわけにはいかないことが理由だという。
同じく衛生面への配慮から、「小袋に入った甘納豆」や個別包装の「チョコボールやあめ玉」などをまくところもあるようだ。
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■食べ過ぎには要注意
季節の節目としての「節分」。まだまだ暦の上に過ぎないとはいえ、ようやく巡ってきた春の訪れを喜びつつ、童心に返って心ゆくまで「いり大豆」をつまんでみたくなるところだ。
ただし大豆には、40粒で約58キロカロリーと、おちょこ1杯の日本酒とほぼ同等のカロリーがある。
「いり大豆」のカリッとした食感と濃厚な豆の風味についつい食が進んでしまうかもしれないが、健康を考えるとせいぜい「年の数」までに抑えておくべきといえそうだ。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1,353名