【家賃比較】関東は関西より1.4倍割高!東西人気の狙い目な街は、この7つ!
あっという間に、2014年も終わりが見えてきました。
社会人生活が始まることが決まったり、職場が変わったり、家族が増えることになったり…と、来年からの新しい暮らしにそろそろ思いを馳せている人も少なくないのではないでしょうか? それにあたり、本格的に新生活の物件探しをする前に、街ごとの傾向と平均的な相場を把握できたら便利ですよね。
今回は、関東・関西で「住みたい街」として頻繁に名前が挙がる街20を対象に、2014年11月にインターネットで借主を募集していた、駅から徒歩10分圏内の賃貸物件1万6713件について、間取りと家賃の関係と、その分布を集計して「見える化」してみました。
■いま、関東で狙い目なのは「横浜」「武蔵小杉」「池袋」
関東で人気の街の代表として、今回は、
武蔵小杉・横浜・吉祥寺・池袋・自由が丘・中目黒・恵比寿・品川・新宿・表参道
について、間取り別の平均賃料分布を可視化してみました。
関東は、街による賃料の格差が大きく、駅から徒歩10分圏内で2LDKともなると、中目黒、恵比寿、新宿、表参道では平均家賃が28万円を超えてきます。ワンルームの平均賃料との差で考えると、これは実に3倍以上にもなります。
現実的な話として、今の日本で社会人が1年間働いてもらえる平均的な給料は414万円だというデータ(平成25年 国税庁 民間給与実態統計調査)があります。これを参考に、ここでは独断で多くの人が払える家賃の目安を10.5万円前後だと考え、データを眺めてみることにしましょう。
その予算で、人気の街に出来る限り広い家を借りようとした場合、2Kもしくは2DKの家が借りられるお値ごろなエリアは、横浜(9万7900円)、武蔵小杉(10万3500円)、池袋(10万9000円)であることが見えてきました。
関連記事:日本全国のコンビニ密集地帯ベスト10!1位はなんと、半径150mに13店舗!
■関西で狙い目なのは「岡本」「御影」「西宮」「天王寺」
同じように、関西代表として今回は、大阪・兵庫で人気の街、
御影・西宮・岡本・天王寺・夙川・江坂・千里中央・なんば・三宮・梅田
について、間取り別の平均賃料分布を可視化してみました。
10.5万円前後のレンジで比較すると、関西なら2LDKの部屋が借りられることが分かります。特に、御影(10万200円)、岡本(10万2300円)、西宮(10万2300円)、天王寺(10万9100円)あたりが、ある程度リーズナブルな地帯だと言えそうです。
関連記事:コインパーキング代が高い街トップ3!1位の街は昼夜の価格差/時が923円!
■関東の家賃は、関西より1.4倍割高
関東のほうが関西より家賃が高い、という印象は誰しもが持っていると思うのですが、実際はどのくらい違うのでしょうか?
今回調査した結果では、関東の街の平均家賃12万1400円に対して、関西の平均家賃は8万6800円と、関東のほうがよそ1.4倍割高であることが分かりました。
かっこ株式会社のサイトでは、街ごとの間取り別の家賃の平均賃料の一覧表や、街別にどんな間取りの物件が多いのかを把握できるグラフなども用意しましたので、興味のある方はぜひ、そちらもご覧下さい。
※調査概要
関東・関西のそれぞれ10の街を対象に、2014年11月にインターネットにて借主を募集していた賃貸住宅情報を取得、駅別間取り別に集計・可視化。集計の際、駅から徒歩10分以内の物件のみを対象とした。
また、特に賃料が高額な上位0.5%の物件は対象外とした。加えて、平均賃料を可視化する際、該当する物件が5件未満の場合は可視化の対象外としている。
集計・可視化対象の件数は下記の通り。
東京:9315件
大阪:7398件
(文/かっこ株式会社・成田武雄)