5割が知らない?「島根県ってどこ」問題を地元出身記者が調査
かつて「地図上の位置が思い出せない都道府県はどこ?」「じつはどこにあるかわからない都道府県ランキング」というネットアンケートで、1位に輝いてきた島根県。
ここ数年で出雲大社が有名になったり、「日本で47番目に有名な県」などと自虐に走ったことがニュースになったりして、名前だけは徐々に知られてきた。
ただそれは知名度だけで、まだ「どこにあるかわからない」人は多い模様だ。
■どこにあるか正確にわかるのか?
実際のところ、どれだけの人が島根県の場所をわかってくれているのだろうか。全国20~60代男女1,340名を対象に調査を実施してみた。
島根がどこにあるか正確にわかるのは、なんと全国の2人に1人。近年の知名度アップが影響しているのだろうか。
ちなみに島根県は、中国地方の日本海側に位置している。東に鳥取県、西に山口県、南西に広島県、南東には岡山県がある。わからなかった人はこの機会に覚えておいてほしい。
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■関西の人はよくわかってくれている
また都道府県別にみてみると、関西の3府県で島根県民にとっては嬉しい(?)数字になっていた。
京都府・大阪府・兵庫県の6割以上の人が「わかる」と答えているのだ。兵庫県にいたっては7割を超えており、中国地方を除けばもっとも島根県をわかっている県になった。この結果は、大きくふたつの理由が考えられる。
①単純に距離が近い
第一に島根県との距離が近いということ。近ければそれだけ訪れる機会も増え、場所もわかるようになるだろう。
②県外に出る若者が関東より関西を選ぶ傾向がある
第二に、島根県の若者が進学等で県外に出る場合、ちょうど上記3府県に行くケースが多いから。実際、これは文科省が毎年公表している『出身高校の所在地県別 入学者数』などによって裏付けされる。
要するに、「移住した島根県民だから知っていた」あるいは「移住した島根県民に教えられた」可能性があるということ。だからどうこうというわけではないが、近畿地方のほかの県はさほど高い数字ではなかったので、このような背景はあるかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・ヨシマツキョウスケ)