熊本の名所「水前寺公園」が干上がる!以前の風景と比べると…
熊本藩主の細川家が1636年(寛永13年)につくり、今でも年間40万人ほどが訪れる、人気の観光スポット水前寺成趣園(通称・水前寺公園)。阿蘇山からの豊富な伏流水が湧き出し、池を中心に築山などを配置した回遊庭園だ。
歌手・水前寺清子(70)の芸名も、この庭園にちなんだもの。しかし、今回の熊本地震により湧水が激減し、池の大半が干上がる状態が続いている。
16日朝の水前寺公園(水前寺成趣園)です。池の半分程が干上がっています。14年11月の阿蘇中岳噴火の際にも少々干上がっていましたが、今回はその比ではないようです。一刻も早い平穏を祈っています。 #熊本地震 #水前寺公園 #熊本 pic.twitter.com/OA2xhJ8QlF
— ひごたろう@水前寺富士 (@MrKumamon) 2016年4月20日
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■豊富な水をたたえた以前の水前寺公園
しらべぇ取材班が昨年1月に撮影した写真では、清らかな水が満ちている。透き通った水の中には鯉が泳ぎ、池の底からは水が湧き出しているのも見ることができる。
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■2014年にも干上がったが…
2014年に阿蘇山が噴火した際も池の水がかなり干上がったが、火山活動がおさまるとともに元通りになったとのこと。歴史ある観光地だけに、同じように自然と復活するといいのだが…
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■参道では名物「いきなり団子」も
水前寺公園(併設された出水神社)への参道には、おみやげを売る店が軒を連ね、熊本名物「いきなり団子」も蒸したてを食べることができる。さつまいもが入って食べごたえもあり、絶品だ。
余震などの状況が落ち着き、渇水の原因も究明されたうえで、観光産業へのダメージが一日も早く解消されるよう祈りたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子)