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【おんな城主直虎】家康の正室・瀬名姫が視聴者を震え上がらせる

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(画像はNHK公式サイトのスクリーンショット)

徳川家康は、その生涯の中で複数人の側室を持った。

中でも阿茶局(雲光院)は、昨年の大河ドラマ『真田丸』で有名だ。彼女は家康の側室の中では、突出した政治力を持っていた。その働きかけが真田丸と大坂城を落城に追いやったのは、ドラマの通りである。

だが徳川家康を語る上で、阿茶局に並ぶもうひとりの女性を忘れてはいけない。

 

■謎だらけの「悪女」瀬名姫

家康の正室である築山殿の本名は分かっていない。だが瀬名氏の娘であるため、当時から「瀬名姫」と呼ばれていた可能性は高い。大河ドラマ『おんな城主直虎』でも、呼び名は「瀬名」である。

そんな瀬名姫の性格は、本名と同様よく分かっていない。そもそも、彼女に関する一次史料がないのだ。

だが江戸時代に編纂された史料には、堂々と「瀬名姫は嫉妬深い性悪女だった」と書かれている。これは戦国当時の一次史料ではないが、徳川の天下でこういうことが書かれた点に注目していただきたい。

後世の人々にここまで言われるのだから、やはり何かしらの性格的欠点があったのか、それとも「今川義元の養女」のため一方的に悪役扱いされたのか。これに関しては、研究者の間でも意見が分かれている。

 

■菜々緒の演技力が炸裂

さて、大河ドラマでは瀬名姫の役を菜々緒が演じている。

ここでの瀬名姫は、当初は今川への輿入れを夢見る少女だった。だがそれが叶わず、次第に神経質かつ妬み深い一面を露わにしていく。上昇志向が大きい故、それが転じてヒステリックな女性になったという感じだ。

問題は、菜々緒の演技である。Twitter界隈でも「菜々緒が怖い」という声が相次いでいる。

菜々緒と言えば最近は「悪女」イメージが定着している。もちろんそれはドラマ上でのことだが、時代劇にしろ探偵小説にしろ常にクリエイティブなのは善玉ではなく悪役。当然の話だが、悪人が事件を起こしてくれなければ正義の味方は活動ができない。

「ダークネスサイドを演じる」のは、我々が想像する以上の高度な演技力が必要なのだ。

 

■じつは互角だった織田と今川

ダークネスサイドといえば、『直虎』ではこれから桶狭間の戦いに突入する。

この合戦を知らない日本人はいないが、それまでのドラマでの描写は「強い今川を弱い織田が倒す」ばかりだった。ところが、最近ではその見方自体が覆されている。

Google Earthを使えば、そのことをすぐに確認できる。当時今川が制圧していた今の静岡県全域(伊豆は除く)と愛知県西部は、北側へ行けば山岳地帯。しかし、織田信長の勢力下だった今の名古屋周辺は、平地に恵まれている。

平地があれば、それだけ米の収穫が多くなる。そのため両者の領土を貫高に換算しても、強弱があるどころかイーブンになってしまうのだ。

逆に言えば、平地の広がる名古屋周辺は今川義元にとって「念願の地」だったとも言える。

いずれにせよ、今回の大河ドラマにおける桶狭間は非常に珍しい「今川視点の戦い」。様々な新解釈も盛り込まれる可能性があり、ますます目が離せない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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