震災後、都内にオープンした「三陸の魚介」を味わえる3店
三陸沖が「世界三大漁場」と言われているのをご存知だろうか。寒流と暖流がぶつかってプランクトンが発生しやすいため、牡蠣・タコ・サーモン・ワカメ・ウニ・カツオ・アワビ・ホヤなど、魚介類の種類が豊富なのだ。
しかし、漁師たちもまた5年前の大津波の被害に遭っている。自宅や漁具が流されてしまった人も多い。中には苦難を乗り越え「自分は根っからの漁師だから」と再開が叶った人もいるが、肝心の販路を失ってしまったケースが数多くあると言う。
そんな漁師たちの想いに応えるように、震災後、都内にも三陸の魚介を提供する店がオープンしている。そのなかから、コスパのいい3店をご紹介しよう。
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① 宮城牡蠣の家(千代田区大手町)
宮城県主催で、4月3日(日)まで期間限定開催中。殻付きの牡蠣が5個1,000円と格安で、缶を使って焼く「ガンガン焼き」が看板メニューだ。
三陸の牡蠣は、浜ごとに種類が違うが、それも味わいのひとつ。大きさや味の違いを楽しめる。
宮城の地酒が並び、仙台せり鍋や三陸タコ唐揚げなどの名物もある。
無料のトークショーなどのイベントもあり、牡蠣2個と地酒3種付きなど、いたれりつくせり。イベント情報はこちらでチェック可能だ。
【宮城牡蠣の家】
2016年1月9日(土)~4月3日(日)
営業時間:平日17:00~23:00・土日祝 12:00~21:00
住所:千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル
※渋谷店はタワーレコード渋谷店屋上
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② 三陸天海ろばた(中央区人形町)
三陸の海産物の種類が豊富で、なぜか「日本全国酒飲み音頭」がBGMでかかることもあり、アットホームな雰囲気。
そのうえ、東北出身の店員さんたちは「下町のお客さんはいい人ばかり」と言ってフレンドリーに接してくれるので、たいていの人は幸せになれる。
こちらは海鮮丼。
ランチタイムに700円で食べられる「女川カレー」も人気。
【三陸天海ろばた】
営業時間:平日 11:30~14:00・夜17:00~23:30 土日祝 17:00~22:00
※ラストオーダーは、30分から1時間前
住所:中央区日本橋人形町2-7-10 エル人形町2F
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③カンパニリズモ(恵比寿)
カンパニリズモは、イタリア語で「郷土愛」という意味で、シェフの出身地の宮城県の食材がメインのパスタ専門店。取引のあった漁師が津波の被害にあったと知ると、「ぜひ力にならせてほしい」と交渉した経緯があるそうだ。
メニューはかつて、店主が修行したイタリアやフランスの味付けと、地元宮城の伝統野菜とともにアレンジされ、興奮するほどの美味しさ! しかも男性にもとても人気。
魚介パスタのランチは1,620円で、スープやサラダが付く。どのメニューも無農薬野菜が大量なので、帰りにはきっと健康的に…?
ディナーでも肉や野菜の料理も多く、地元出身者さえ知らない食材に出会える。
【カンパニリズモ】
営業時間:月~土及び祝前日 11:30~14:30・18:30~23:00
※ラストオーダーは、30分から1時間前
住所:渋谷区恵比寿西1-3-10 エビスタナカビル2F
※渋谷店もあり、店名は「吉田パスタバー」
この機会に、三陸由来の行きつけのお店を増やしてみてはいかがだろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・大空美南)