イチローがメジャー3000安打を達成 ファンが祝福
偉大な記録を達成したイチローの今後に注目だ。
マイアミ・マーリンズに所属するイチローが、8日（現地時間7日）の試合でメジャー3000安打を達成。日本人最高のプロ野球選手として、また1つ金字塔を打ち立てた。
■控え選手ながらヒットを積み重ねる
日本で7年連続首位打者に輝いたイチローは、メジャーリーグ初年度にタイトルを総なめするなどつねに高い成績を残しトッププレーヤーとして君臨。殿堂入りは確実とまで言われている。
しかし最近は高齢による衰えが指摘されており、マーリンズでは「第4の外野手」という屈辱の扱いを受けているほか、昨年の打率も2割2分9厘と低迷。3000安打達成が危ぶむ声もあがるほどだった。
ところが2016年シーズンは打撃好調で、控えではあるものの、代打やスタメン出場試合でヒットを連発。日米通算現在打率も3割台をキープし、偉業を達成した。
これも試合に出ていない時にでも準備を怠らず、つねに最高の状態で出場に備えるイチローの自己管理の賜物といえる。頂点を極めた選手だけに現在の待遇は不本意であると思われるが、それでも気持ちを切らさず3000安打にこぎつけたのは、さすがの一言だ。
マーリンズとの契約は今年で一旦満了し、来季は球団側が契約の有無を選べることになっているが、現在の調子なら来年もメジャーリーガーとしてプレーできる可能性が高い。
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■ファンからは来季に期待の声
偉大な記録を達成したイチローに、称賛や期待の声があがっているようだ。
「ずっと第4の外野手扱いで、レギュラーで出場すること珍しくなっていたので3000安打は難しいかなあと思っていたのですが、今年の活躍は素晴らしく、見事に大記録を達成してくれました。本当に嬉しく、日本人の誇りだと思います。
今後強いチームや、来季レギュラーで出してくれるチームへの移籍も期待したいですね」（30代男性）
「3000安打といえば、中南米メジャーリーガーの草分け的存在で母国の慈善事業に力を入れていたロベルト・クレメンテと肩を並べたことになります。
クレメンテも様々な差別と戦いながら、シュアな打撃とライフルアームといわれた強肩、そして優れた人格で今でも尊敬される存在。イチローも日本人の誇りとしてこれから末代まで語り継がれていく存在になってほしいと思います」（50代男性）
一方でこんな声も。
「3000本安打でメジャーは一区切りしてもらいたいです。今、古巣のオリックスがめちゃくちゃ弱いじゃないですか。現在もオフは神戸で自主トレしてますし、そろそろ戻ってきて欲しい。
現在の監督福良さんは優勝時に1、2番コンビを組んでいましたし、信頼しあう仲と聞いていますし、田口壮さんもいます。いろいろと窮地に追い込まれているオリックスを救ってもらえないでしょうか…」
偉大な記録を達成したイチローの今後に注目だ。
（取材・文／Sirabee 編集部・佐藤 俊治）
