いじめ後遺症で性格も変わる?調査で見えた3つの傾向とは

2016/09/15 06:00

ケンカ
Photodisc/Thinkstock

日本の教育現場で、折にふれて問題となる「いじめ」。悪質なケースでは、被害を受けた子供の自殺にもつながり、大きく報じられる。

しかし、しばらくの期間を乗り切れたとしても、同級生からいわれなく向けられる悪意や敵意は、その後の人格形成に大きな影響を及ぼすだろう。

しらべぇ編集部は、いじめられた経験がある男女616名と経験がない748名との同時調査で、その影響について分析を試みた。

特徴的だったのは3つのポイントだ。


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①ストレス発散に悩む

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「ストレス発散の方法がわからない」と答えた人の割合は、いじめられた経験者が非経験者と比べて、およそ2倍。3割を超えた。

気分転換などを考える自由な心の動きが、思春期の体験で縛られているのだろうか。


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②「自己嫌悪」の傾向か

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「自分の顔をなるべく見たくない」と考える割合も、いじめられた経験者・非経験者は、およそ2倍の差。

自分への自信や誇りが、いじめによって傷つけられた影響であるなら、被害者への継続的な支援やカウンセリングをもっと充実させるべきだろう。


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③強迫的な心理も

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お風呂で、目をつぶって頭を洗っているとき、ふと「後ろに誰かいるのではないか…」、そんなホラー映画のような恐怖感を覚える人が、一定の割合で存在する。

しかし、この強迫的な心理についても、いじめられた経験の有無によって、2倍以上の差が開いている。


ちょっと変わった人を排除し、それによって他のメンバーの団結力を高める。いじめは、群れる生き物である人間の奥深くにある心理なのかもしれない。

しかし、こうしたデータからも、こと子供についてはその防止と対処、アフターケアを慎重かつじゅうぶんに行わなければならないことがわかる。

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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代男女1364名(有効回答数)

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