熊本大学の裏山に高級キノコ『ポルチーニ茸』が生えている?行ってみた結果
熊本市中央区にある国立大学、通称「熊大」といえば『熊本大学』である。
熊本市街から比較的近い場所にあり、車ならすぐ熊本駅に着く立地だが、なんと裏にある立田山でとある高級食材が採れるという。
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■熊本県でポルチーニ茸が?
その食材とは、イタリア料理に欠かせない『ポルチーニ茸』。イタリアではキノコの王様ともいわれるキノコで、日本ではほとんど生の状態で見ることはない。
だが、 森林総合研究所九州支所樹木園の調査によると、立田山で7月から9月にかけてポルチーニ茸(ヤマドリタケモドキ)の発生が確認されたという。
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■立田山付近のイタリア料理店で聞き込み
実際に熊本でポルチーニ茸を採ったことがあるというイタリア料理店『ボッカ・ルーポ』の店主に話を聞いてみると
「採れるときは1回に100本は採れるけど、最近はダメですね…」
という残念なコメントが。だが今年はまだ行っていないそうなので、まだ可能性はある。さっそく現地へ向かい、ポルチーニ茸をゲットにし行ってみることにした。
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■いざ立田山へ
車で立田山へ行き、まずは森林総合研究所九州支所樹木園の窓口に行く。ここでもポルチーニ茸が生えているのか聞くが、分からないという。
しかし探すことは問題無いそうなので、案内図をもらいポルチーニ茸が生えやすいドングリの木が群生している「ドングリの森」へ行くことに。
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■こんなところにキノコが生えてるの?
ドングリの森は子供でも簡単に行ける、2km程度のハイキングコース。こんなところに本当にポルチーニ茸があるのだろうか…。
そんなことを考えつつ歩いていると、森に入ってすぐに謎のキノコを発見!
シイタケっぽいが、ポルチーニ茸ではなさそうだ。
その後もピンク色をした謎のキノコや…
明らかに毒キノコっぽいキノコを見つけつつポルチーニ茸を探すも、それらしきキノコは無い。
表面はしめじっぽいウマそうなキノコも…
裏側は犬のションベンみたいな真っ黄色でとても食べられそうになかった(涙)。
ハイキングコースも後半に差し掛かり、橋を渡る。どうでもいいがやぶ蚊の数がハンパじゃない。虫よけスプレーの意味がないほどだ。
橋を渡った雑木林に、ちょこんと生えている白いキノコ。
どう見ても毒キノコです。本当にありがとうございました。
その後もポルチーニ茸を探すも、それらしきキノコは無かった。しかし念のため、キノコに詳しい人のもとへ持っていくことにした。
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■イタリア料理店へ持ち込んでみる
持っていったところは、熊本県菊池市の人気ピザ店『イルフォルノドーロ』。オーナーの原田さんに、キノコをすべて見てもらうと…
「なんかこれポルチーニ茸っぽいですね」
ま、マジっすかー! 裏側が紅色でポイズンな感じだけど、本当にポルチーニ茸なの!?
だが、原田さんも完璧にはこれがポルチーニ茸か分からないという。食べてお腹を壊したら最悪なので、知人のキノコ博士にも聞いてみてくれるそうだ。
聞いてみた結果は「難しいけどポルチーニ茸ではない」という。残念!
今回はポルチーニ茸を見つけられないという結果だったが、さまざまな種類のキノコが生えていたので全盛期の8月ごろに行ってみると、発見できる可能性は高いのかもしれない。
ぜひリベンジしたいところだ。
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