人間は生まれながらに格差…20代女子「容姿は選べない」
人は生まれた環境によって、人生が大きく変わる。それを「生まれながらの格差」だと思っている人が多いのもたしかだ。
そこでしらべぇ編集部では、「人間は、生まれた時点で格差がある」と思うかの調査を実施。その結果、なんと68.0%もが格差があると思っていることが判明した。
■20代女性は容姿の格差を感じる年頃
性年代別では、若い女性の切ない気持ちが読み取れる。
まず20代では、男女差が激しくなっている。男性よりも女性のほうが、15.3ポイントも多いのだ。
「容姿は、生まれもって決まっているもの。美人に生まれたら得が多いけど、ブスならハードな人生が待っている」(20代女性)
顔だけで人生が決まるわけでは、もちろんないだろう。ただ20代の女性は、容姿で判断されることが多い世代。そんな中で「もっとかわいい顔に生まれれば…」と考える気持ちは理解できる。
しかし、30代からは男女差はほとんどなくなっている。生まれたときから格差があると考える人が、男女ともに増えるのだ。年と取るごとに、家庭環境による差を感じる出来事が出てくるのかもしれない。
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■いじめっ子は生まれながらの格差を感じている
なぜ生まれた時点で格差があると思うのかと問うと、次のような答えが。
「裕福な家庭と貧困な家庭では、教育にかけるお金も違う。金銭的にきびしくて、進学をあきらめる人だっているし」(30代女性)
「親は選べない。毒親に育てられたら、悲劇でしかない」(40代女性)
いじめをする子は、家庭環境に問題がある子が多いと言われている。
今回の調査でも、他人をいじめたことがある人は8割近くと多い結果である。自分の境遇を恨みながら、不安定な心理状態からいじめに走ってしまうのだろうか。なんとかして、悲しみの連鎖を止めたいものだ。
生まれた環境で格差を感じても、それを乗り越えた人も多くいる。どうにもできない部分を気にするよりも、前に進む考えに切り替えるしかないだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)