『姫の井』といえば「もち米四段仕込み」 一徹に寒造りにこだわる女性蔵元

新潟・柏崎で、もち米を使った全国でもまれな酒造りを行っている。

2018/02/04 22:00


 

■もち米ならではの甘さと飲み応えがクセに

姫の井

金澤さんはもち米を使ったお酒の虜になり、いろいろな酒にもち米を加えてみたいという想いにとらわれた。 「かめぐち酒」は本醸造だか、吟醸造りに使ったらどうなるか。 試してみたのが吟醸仕込みの純米酒。

「五百万石」ともち米を使い、醪は低温管理した。純米酒『越後高柳さわがに』がそれだ。

「『かめぐち酒』のように濃厚ではないけれど、「五百万石」だけの酒よりもしっかりコクがあり、バナナっぽい吟醸香があっていい感じにできました」 と金澤さん。

飲食店でこの酒を飲んで、美味しかったからと蔵見学に訪れる人もいたそうだ。700~800本しか造らなかったので、あっと言う間に品切れになったという。

これはじつは、前年に発売して好評だった『越後高柳』ブランドの第2弾。使用する原料米はすべて高柳産、そして高柳特産の門出和紙のラベルでボトルを装っている。

酒銘は蔵裏手の小川に生息するサワガニに由来。サワガニは清涼な水に生息する指標生物なので、高柳のきれいな水で仕込んだことを表現したくて名づけたそうだ。

石塚社長:「かめぐち酒」は寒造りの酒として地元でも大人気のお酒です。 そのお酒を雪の中の藏で5月までじっくりと貯蔵して、5月に発売されるのが「雪眠洞貯蔵 かめぐち酒」です。どんな味わいかぜひお試しください。


以下は蔵元お勧めのお酒。


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① 『姫の井 初しぼり かめぐち酒 本醸造生原酒』

姫の井

蔵一番の人気酒。もち米四段仕込みの無ろ過生原酒で、もち米の旨味たっぷりの濃厚な風味と新酒ならではのフレッシュな香りが楽しめる。冬の寒い時期に仕込み、2月の上旬頃にできあがる。

アルコール度数19.5%、飲み頃温度10℃以下がお勧め。


 

② 『越後高柳 本醸造』

姫の井

地元高柳産の五百万石を使用し雑味のない透き通った味わいに仕上がっている。ラベルも高柳特産の門出和紙を使用し、できる限り地元産にこだわったお酒。


 

③ 『大吟醸 ほんの気持ち』

姫の井

女性蔵元ならではの女性目線でデザインした商品。「山田錦」を40%まで磨き、時間と手間をかけ丹精込めて造り上げた。フルーティーで上品な香り、すっきりした味わいで、ワイングラスでおしゃれに飲みたいお酒。

感謝の気持ちを込めてちょっとしたプレゼントにもいい。

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(取材・文/Sirabee編集部

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