孤立出産した母親だけが責められる風潮に違和感 中高年男女からは優しいまなざしも

孤立出産せざるを得なかった女性には、子供の父親もいるはず。しかしネットでは母親ばかり責める傾向も。

社会

2019/03/12 11:30

泣く妊婦
(kieferpix/iStock/Thinkstock)

妊娠した女性が、定期検診などのケアを受けず、産婦人科に緊急搬送されたり、自宅やトイレなどで孤立出産するケースが増えている。中には、漫画喫茶高校の敷地内などに新生児が遺棄されるケースも報じられた。

こうしたニュースに際してネット上で多く見られるのは、孤立出産に至った母親を責める声だ。しかし、一般的に女性ひとりの力で妊娠するのは困難であり、またこうしたケースの多くが「望まない妊娠」であることが多い。

孤立出産の母親が新生児を遺棄した場合、法律的に責めを負うのはたしかに母親だが、本当に彼女たちだけが責められるべきなのだろうか。


 

■5割弱「おかしい」

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,589名を対象に調査したところ、「孤立出産の母親だけが責められるのはおかしい」と答えた割合が46.1%に達した。

孤立出産

男性では45.5%、女性は46.6%と男女差はほぼなく、およそ5割が母親だけを責め立てる風潮に疑問を感じていることがわかる。


 

■中高年に目立つ優しいまなざし

この調査結果を男女年代別で見てみると…

孤立出産

「おかしい」と答えた人がもっとも多かったのは60代女性で57.0%。50代男性が55.0%で続く。20代は妊娠・出産・育児などの経験がまだ身近でないせいか、男女とも3割台前半と少ない結果となった。

同世代よりもやや年長の人たちのほうが、「産んだ女性だけの責任ではない」と思う人がやや多いようだ。


■子持ちでは跳ね上がる世代も

ここで、子供を持つ人たちに絞って、回答を見てみよう。すると…

孤立出産

一部の層では、「母親だけが責められるのはおかしい」とする人の割合が大きく上がる。たとえば30代男性は60.0%に。子育て真っ盛りの世代であり、男女が協力することの必要性を肌で感じているためだろう。

また、女性では30代をのぞくすべての世代で、子持ちの人のほうが男性や周囲の責任を問う割合が高くなる結果となった。

・合わせて読みたい→野田市虐待、新たに発覚した「最悪の命令」に絶句 「人間のやることじゃない…」

(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2019年2月1日~2019年2月4日
対象:全国20代~60代の男女1,589名 (有効回答数)

この記事の画像(3枚)

あなたにオススメ