廃墟と化したパチンコ店で転落死亡事故 「いったい何が」消防本部を取材
廃墟に探検目的で侵入し、転落死亡した。現地の消防本部を取材してみたところ…
19日未明、三重県鈴鹿市の廃墟と化したパチンコ店の近くに住む会社員(18)が、2階部分から外の駐車場に転落して死亡。しらべぇ取材班は鈴鹿市消防本部を直撃した。
■転落して血を吐いていると通報
消防によると、19日午前2時50分頃「男性が廃墟となっているパチンコ店のかなり高いところから転落し、意識がなく、血を吐いている。助けてください」という通報が入ったという。
救急車と救助作業を手伝う隊員を乗せたポンプ車が出動。高所からの転落のため、後遺症が残らないように背骨を固定するためのバックボードという固定具に載せて搬送する必要があった。
救急隊員らが現場到着後、救急救命士が医師の指示を受け、人工呼吸や心臓マッサージをしながら四日市内の救命救急センターに搬送。搬送先の病院で2時間半後に死亡が確認された。
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■探検が目的だった
警察によると、男性は兄や友人ら5人で探検を目的にパチンコ店に入り、2階にあがってドアを開けたところ、床がないことに気付かずに転落したと見られている。
転落した場所は建物から7~8メートル下の駐車場。パチンコ店は営業しておらず廃墟と化していて、出入口にはかぎがかかっていなかった。警察が事故の詳しい状況を調べている。