減ることのない飲酒運転による事故 8割は現状の刑罰に不満を持つことが明らかに

減ることのない飲酒運転。さらに厳罰化するべきではとの声も

2019/06/27 10:00

飲酒運転
(Damianno/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

重大な事故を起こす要因になっているにもかかわらず、なくなることのない飲酒運転事故。

20日には福岡・北九州市で、飲食店従業員が店で酒を飲んで運転して路線バスに衝突、乗客6人が怪我をする事故が発生。容疑者の低い安全意識に批判が集まった。

このような飲酒運転による事故が起こるたびに、「罪が甘すぎる」「重罪にするべきだ」という声が上がっている。


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■飲酒運転の罪は重くするべき?

そこで、しらべぇ編集部では全国10~60代の男女1,755名に飲酒運転の罪についてどう思うか調査を実施。

結果「重くすべきだと思う」と答えた人は、58.5%。「理解はできる」が27.0%で、罪を重くすることに肯定的な人は85.5%。現行法が飲酒運転の抑止に繋がっているとはいえない現状があるだけに、「もっと重くするべきだ」と考えている人はかなり多い。


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■60代からは厳しい目

飲酒運転の罪を重くするべきだと答えた人を年代別に見てみよう。

60代は91.2%とかなり高い割合に。子供に加えて孫も持つ人が多い世代は、死亡事故の可能性が高い飲酒運転について嫌悪感を持っている。

一方、飲酒する機会が多く若さを持つ20代は79.7%と割合が若干低めに。「現在の刑罰で充分」と考える人もいるようだ。


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■厳罰化を望む人の声は

「罪を重くしてほしい」と話すのは、Eさん(60代・男性)だ。

「以前、飲酒運転の車が5人家族の車に衝突、3人の子供が死ぬ事件がありました。そんな重大事故を起こしたのに、犯人の懲役はたったの20年。短すぎると思いませんか? 3人殺したら、普通は死刑でしょう。


この犯人も『自分は大丈夫』と訳のわからない自信を持っていたと聞く。もし重罪になる意識があれば、飲酒運転を思いとどまったかもしれない。現状の刑法では飲酒運転の抑止に繋がっていない。一人の勝手な行動で命を落とす人間をこれ以上出さないためにも、刑を重くしてもらいたい」


飲酒運転が減らない現状と、「罪を重くするべき」という声。さらなる「厳罰化」を検討するべきなのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日
対象:全国10代~60代の男女1,755名 (有効回答数)

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