井筒和幸監督、8年ぶり新作『無頼』のテーマは「ザッツ昭和史」

井筒和幸監督が『活弁シネマ倶楽部』に登場。「昭和というものはいったい何だったのか? ということを、ヤクザ映画のかたちで語った」と明かした。

2020/12/14 05:15

活弁シネマ倶楽部

およそ8年ぶりの新作となる映画『無頼』を手がけた名匠・井筒和幸監督が、配信番組『活弁シネマ倶楽部』に登場。

MCを務める映画評論家の森直人氏から「私にとって、ヒーローの一人」とまで言われる監督が、本作を手がけた真意や、自身の思う昭和史、さらには森氏から見た井筒監督の作家性に至るまで、互いに大いに語り合ってい る。


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■今作は「ザッツ昭和史」

井筒和幸

冒頭の森氏の発言に対して、井筒監督が自身のことを「ケチなヒーローでございます」と自虐的に返答するなど、軽やかな流れからトークはスタートした。

今作のテーマを「ザッツ昭和史」と語る監督。「昭和というものはいったい何だったのか? ということを、ヤクザ映画のかたちで語った」と解説する。


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■井筒版『ゴッドファーザー』

その“井筒版『ゴッドファーザー』”ともいえる本作。

森氏は「劇中で『ゴッドファーザー』への言及もありますが、井筒監督がここまで直接的に映画へのオマージュをしているのも珍しい」と指摘し、「本作はいわば『アイリッシュマン』ですよね。マーティン・スコセッシと井筒和幸が、同時期に同じような発想で戦後史映画を立ち上げた」と続ける。

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■『ミーン・ストリート』と『ガキ帝国』
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