お釣り30円を巡り22年間法廷で戦った弁護士 「大事なのはお金ではない」と満足気

正義の勝利か、時間の無駄か…。人々の意見は分かれたが、当人は嬉しそうだ。

2022/08/18 06:30


 

■「大事なのはお金じゃない」と満足気

チャトルベディさんはこの裁判のために100回以上公聴会に出席したという。「裁判で得た補償金はわずかなもので、私が費やした時間とエネルギーを補うものではない」と話した。

たったの30円のために何時間も費やすチャトルベディさんを見て、彼の家族も裁判をやめるよう何度も提案したそうだ。

しかしながら、チャトルベディさんは「大事なのはお金じゃない。これは常に正義のための戦いであり、そして汚職との戦いだった。だから価値があったのだ」と満足気だ。さらに「苦しい時でも諦める必要はない」と、人々を鼓舞した。


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■「22年の浪費」の声も

報道を見た人々からは、弁護士として正義を貫いたチャトルベディさんに対して「すごい。よく引き下がらずにいてくれた」「正義の勝利だ」「よくやった。どんな不正も暴かれるべきだ」と賞賛の声があがった。

一方で、「彼の22年間は裁判のために浪費された。

勝ったと思っているけど、本当にそうなのかな」「彼の家族は22年間もこの裁判の話を聞かされたのか…」「趣味を持つのはいいことだね」と、あまりに長い年月を裁判に費やしたチャトルベディさんを揶揄するコメントも多く寄せられている。

30円のために22年間を費やすのは割に合わないと考える人も多いようだが、果たしてチャトルベディさんはどうするべきだったのか。少なくとも、多くの人々にインパクトを与えたのは確かだろう。

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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部

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