ひろゆき、ホリエモン、三浦瑠麗など… インフルエンサーの微妙な空気

「売れる文化人」は必ずしも「正しいことを言う」わけではない。では、世間を賑わすひろゆき、ホリエモン、三浦瑠麗らインフルエンサーはどうなのか…真相に迫った。

2022/12/31 06:30


 

■ひろゆきの発言、最も信頼しているのは…

最後に、俺たちの西村博之(ひろゆき)さん、現在バブル真っ最中であります。

ネットやテレビに出まくっている割に高齢者からの知名度はイマイチで全体は84.0%という認知率にとどまっていますが、認知している人のフォロー割合は7.1%とべらぼうに高く、特に10代20代では8.5%がひろゆきアカウントをフォローしています。ネットでの影響力という点ではひろゆきさんは当代随一に近いインフルエンサーであることに間違いはありません。

また、強みはひろゆきさんあれだけ滅茶苦茶なことを言っていながら、(ホリエモンガーシー三浦瑠麗という並びと比較するならば)割と嫌われていないという点です。

西村博之氏をどう思いますか?

この辺のパワーレートの高さこそがひろゆき人気の原点だろうと思いますが、発言に対する信頼度で言うと基本的に「子どもや若者が中心にひろゆきの言うことを信じている」ことがはっきり分かります。

年を追うごとに「ひろゆきを知ってるけど、どうでもいい」という割合が上がっていくのがひろゆきさんの特徴で、最近ひろゆきさんを知った人が信じてフォローしているが、ある程度社会経験を積んだ人たちにはだんだん通用しなくなり客が離れていっている側面が色濃く出ています。

まつもとあつしさんが文春で掲示した結論は、どちらかというと大学生というそこそこ知的水準のある人たち中心のサンプルだろうと思うのですが、世間一般でも概ねまつもとさんの結論を追認するような内容になるのではないでしょうか。

それが指し示す教訓は、はっきりしています。ネット社会は、信頼がおけるかではなく、面白いかに比重が置かれる修羅の世界であるということを。


関連記事:堀江貴文氏も「コンビニで売っていいの?」 思わず指摘してしまったモノとは…

 

■執筆者プロフィール

山本一郎

Sirabeeでは、切れ味鋭い社会批評で知られる投資家の作家の山本一郎(やまもといちろう)さんの連載コラムを公開しています。ネットで話題となったテーマをアンケート調査データと組み合わせて分析していく連載です。


今回は「“正しさ”よりも“面白い”が重要? 世間を賑わすひろゆき、ホリエモン、三浦瑠麗らインフルエンサーに関する調査から見える真相」を掲載しました。

・合わせて読みたい→堀江貴文氏も「コンビニで売っていいの?」 思わず指摘してしまったモノとは…

(取材・文/山本一郎

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年11月12日~2022年11月13日
対象:全国10代~60代男女
有効回答数:800件

インフルエンサーマーケティングの基本がわかる本【Amazonでチェック】

山本一郎YouTubeYouTuber話題知名度勝俣州和堀江貴文和田アキ子好感度西村博之出川哲朗土田晃之インフルエンサー三浦瑠麗津田大介東谷義和信頼度
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング