オリックス・山下舜平大、4勝目へ 「真っ直ぐを活かす意味でもフォークは大事」

23日の東北楽天戦は、オリックスバファローズ・山下舜平大が先発。まだ気が早いものの新人王への期待も。

2023/05/23 05:00

山下舜平大

23日の東北楽天戦(ほっと神戸)で先発するオリックスの山下舜平大が囲み取材に応じた。



 

■「全力でいきたい」

今シーズン開幕投手も務めた山下は、ここまで5試合に登板、3勝0敗、防御率1.21の成績を収めている。直近の登板は14日の福岡ソフトバンク戦(PayPay)で、5回1/3を投げ3失点だった。

これまでは登板翌日に抹消され一軍に帯同して来たが、今回は抹消せず、中8日での先発となる。

前回の登板でフォークを課題に挙げていたが、この期間中に「制球や制度」の確認をしたとのこと。ほっと神戸のマウンドはファームで経験済みだ。ほっと神戸の印象については「野球をやってて気持ちいい」球場だという。

東北楽天は山下が初勝利を収めたチームだが「前回の反省を活かして、チーム的にも自分の引き分けの試合から勝ってなかった(21日に勝利)ので、全力でいきたいと思います」と語った。


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■前回登板ではフォークも多用

初の中8日になるが「疲労感はないです。問題ないです。(調整法は)トレーニングの回数4回から2回に変えました」とトレーニングの回数を変えただけで、特に問題がないことを強調。

今年は160キロに迫る直球とカーブだけで勝負したこともあったが、前回登板ではフォークも多用していた。

そのことについては「どのチームも一人ひとり、人が違うので、真っ直ぐに強い方もいれば、カーブに強い方もいるので、いつでもその3種類の球で勝負出来る状態というのが、いちばん強い球だと思う」と山下。

「真っ直ぐとカーブで押せているときもフォークが決まったりしているので、そういう意味でカーブと真っ直ぐを活かす意味でもフォークは大事なので、重要視しています」と改めてフォークの重要さに言及した。


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■新人王への期待も

フォークの精度に関しては「平井さん(投手コーチ)は細かい部分まで、データとか見ながら、握りからいろいろ試しながらやってました」という。

握りはあの野茂英雄さんからキャンプで直々に聞いており「ベースはそれですが、ちょっとしたところで全然違ったりするので、そこをどうしたらいいか考えてます」と野茂さんから教わったことをベースにしつつ自らも考えて変えていっているようだ。

リカバリーに時間を割くことを重視しているという山下。楽天打線とは「一人ひとりと勝負する」と話した。今回の登板を終えるといよいよ初めての交流戦が始まるが、既に打撃練習は始めているそうで「打つのは好き」とのこと。

新人王への期待も大きいが、負けがつかない運を持っているだけでも大きな武器である。チームの三連覇に向かってひとつひとつ階段を登り切ってもらいたい。


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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

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