杉村太蔵、岸田文雄首相が安倍派幹部に「相当ブチ切れた」と予想　解散総選挙の可能性も指摘

3日生放送の『サンデー・ジャポン』（TBS系）に、元自民党衆議院議員の杉村太蔵が出演。自民党の裏金問題をめぐり、岸田文雄首相が安倍派幹部に「相当ブチ切れた」のではと予想した。

 

■岸田首相に続く形になった安倍派

裏金問題をめぐり、野党からは当該議員の政治倫理審査会（政倫審）出席を求める声が上がったが、出席に否定的な議員がいたことで世論からは批判が噴出。

とくに悪質性が高いと指摘された安倍派幹部5議員は、報道陣への公開や議事録作成もしない「完全非公開」での開催を要望し、これにも多くの批判が集まっていた。

こうした動きを受け、岸田首相は2月28日に自らの政倫審出席を表明。これを受け、座長の塩谷立・元文部科学相をはじめとする安倍派幹部5人も、一転して「公開」での出席に応じる意向を示した。

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■「相当ブチ切れたんだろうなと」

これらの裏側について、TBS政治部長・五藤俊広氏は取材情報を解説。岸田首相が根回しなく政倫審出席を表明し、安倍派議員が続く形を作らされたとして、安倍派が岸田首相に憤っていると明かす。

杉村はこれに対し、「安倍派幹部が岸田さんに相当怒ってるんじゃないかって解説がありましたけど、私はそれ以上に、岸田さんからしたら旧安倍派幹部のあの対応に対して、相当ブチ切れたんだろうなと」とコメント。

「もう、出るの出ないのどうするのと、出てもいいけどマスコミには公開されたくないの、『この期に及んでアンタら何言ってるんですか？』と」「その怒りが『よし、もう俺が出る』という行動に」と続けた。

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■自民党の若手にも不満

杉村は「結果的に、（安倍派を）政倫審に引っ張り出すことができたと。ここは、岸田総裁のリーダーシップだったんじゃないかと、僕は評価してる」と評価を下すと、「で、自民党の自浄作用という点で言っても…」と若手中堅議員の話へ。

「野党は51人政倫審に来てくださいと言ってますよと。もっとですね、強く、下の議員をもっと呼んだほうがいいんじゃないかと思うんです。『アンタは誰から指示受けたんですか』と」と指摘し、「同時に、自民党の若手も、積極的に自分出たいと、出させてくれと言わないと。これ（政倫審）本人が出たいって言えば出られるんですから。なぜ自らが行きたいって言わないのかっていうところにすごく不満を感じる」との苦言も呈した。

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■解散総選挙の可能性も？

その後は、政倫審出席をはじめ、周囲に相談せず独断で決める岸田首相が党内で「不気味に映っている」と解説する後藤氏に、杉村が「相談してないっておっしゃいますけど、相談しなくてもいいことしかやってないですよ」「政倫審出席は（議員が）ご自分で決められると。派閥解散も自分で決められる」と指摘。

続けて、「もう一個、誰にも相談しなくて決められるのが解散（総選挙）じゃないですか」「そういう意味では、いつ何が起こるかわからない」と、今後は電撃での解散総選挙もあるのではとにらんでいる。

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（文／Sirabee 編集部・玉山諒太）