無印良品、形が整ったバウム「売ってない」疑惑が浮上するも… 不揃いバウムの意外な正体判明

無印良品の大人気商品・不揃いバウムに「やらせ」疑惑が浮上。良品計画は「不揃いのものも、不揃いでないものも含めて全て販売する」と説明している。

2024/05/01 05:45



 

■綺麗に焼き上がっても「不揃いバウム」だった

無印公式サイトでは「約20年前から販売をしているスティック型のバウムクーヘン。商品名に『不揃い』とつくようになったのは2017年以降のこと。その背景には、検品基準の見直しがありました」と、『不揃いバウム』の歴史について説明している。

加えて「これまでは、焼き上げる際にかたちが崩れてしまう両端の部分や、焼きムラや凸凹があり見た目が不揃いなものは、弾かれていました。おいしさは変わらないのに見た目のために捨てられる、そんな“もったいない”をなくすために、バウムクーヘンの端まで商品として生かしたのが『不揃いバウム』です」と、その特徴を紹介。

「このように製造工程上のロスを減らすことで、価格も抑えることができました。見た目は不揃いでも、おいしさは変わりません。この考えを元に、食品の大切さを伝えていきたいと考えています」と、企業としての理念を明記していた。

これらを見ると、やはり「不揃いでないバウム」商品があって然るべきとも思うが…良品計画の回答によると、無印ではそうした商品を別個に販売していないと明らかに。正確に言うと「不揃いでないバウム」も『不揃いバウム』として販売しているのだ。

不揃いバウム

今回、X上での話題となった発端は「揃っている(形の整った)バウムの製造過程で不揃いになったバウムを商品化したのが『不揃いバウム』のはず」と言う考え方。

一見すると筋が通っているように思えるが『不揃いバウム』」はそもそも、他のバウム商品製造の過程で不揃いになってしまったバウムを使用した商品ではない。いずれも、元から『不揃いバウム』という商品として販売するべく製造されたバウムなのだ。

良品計画の担当者は「(綺麗に焼き上がったバウムも)不揃いのものも含め、全て商品化するという考えのもと販売しております」と説明している。

言われてみれば『不揃いバウム』の中には「これのどこが不揃いなんだ?」と、首を傾げたくなるレベルで形の整った個体も決して珍しくない。

不揃いバウム

商品名から「不揃いバウム=全て不揃い商品」と認識していた人は「不揃い(であっても弾かれなかった)バウム」と考えると、イメージしやすいだろう。


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■「バナナバウム」以外もぜひ!

不揃いバウム

無印ガチ勢は各々、MFF(マイ・フェイバリット・不揃いバウム)を持っているが、世間的には「バナナバウム一強」のイメージが強いはず。

もちろんバナナ味の魅力を否定するつもりはないが、バナナ1種類だけで満足していては非常に勿体無く、ぜひ奥深い『不揃いバウム』の世界に触れてほしい。

不揃いバウム

個人的には抹茶の苦味とバウムの甘みを高次元で融合させた「宇治抹茶バウム」と、バウムクーヘン本来の濃厚さが楽しめる「発酵バターバウム」がツートップである。

不揃いバウム

また、同シリーズは季節限定メニューも見逃せない。4月3日から「塩チョコバウム」「塩バニラバウム」、10日から「甘夏バウム」が発売されているので、季節の味わいを堪能しよう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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