中国にいながら日本製品を爆買い? ショッピングアプリ『豌豆(ワンドウ)』
近年にわかに世間を騒がせている中国人による日本製品の「爆買い」。
わざわざ海を越えた日本まで来てショッピングをしていく背景にはメイド・イン・ジャパン品質への信頼や、自国の製品に対する不信感など様々な思いがあるようだ。
近頃では中国にいながらワンタッチで日本の様々な日用品を購入することの出来るショッピングアプリ『豌豆公主(ワンドウ、wandougongzhu)』が注目を浴びているようだが、一体どんなアプリなのだろうか…?
■中国で人気の越境お買い物アプリ
去年の7月30日に中国でリリースされた“ライフスタイル提案型ショッピングアプリ”ワンドウは、配信から一ヶ月で20万ダウンロードを突破した人気アプリ。
越境お買い物アプリとして日本製品のみを扱っており、利用者はスマホの画面をワンタッチするだけで欲しい商品を買うことができるようだ。
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■「爆買い」のスタイルにも変化が
これまで中国人の「爆買い」と言えば専用の買い物ツアーを組んで日本を訪れ、量販店などで数ヶ月分とも呼べる量をまとめ買いしていくのが主だったが、それには問題点も多く伴っていた。
まずは日本への渡航費用。円安とビザ緩和政策は爆買いを後押ししたが、やはり往復の旅費はバカにならない。
また「爆買いしてきた中国人から購入する」「中国国内で日本製を謳う商品を購入する」という人も多いようだが、結局高い手数料を取られたり、実は日本製ではなかったというトラブルも少なくなかったらしい。
その点、ワンドウなら3-5日で注文したものが届き、300元(約4500円)以上買い物すると送料が無料になる。これならわざわざ時間とお金をかけて日本へ来なくとも、家にいながら爆買いが可能だ。
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■拭い去れない自国製品への不安
「私の家は日本製品で溢れているわ。ワンドウは便利だし、欲しいものはだいたい見つかるもの。多少値段が高くても日本製のものを使いたいわ。だって、中国製は怖いのよ」と語るのは上海在住、ワンドウのヘビーユーザーだというチェンさん(34)。
ワンドウの主な売れ筋商品はトイレットペーパーやオムツ、化粧品や生理用品、ダイエット商品など。爆買いブームがいつまで続くかはわからないが、少なくとも中国の人々が自国の製品に対する不信感を拭い去れるまでは、ワンドウのようなアプリは増えていくんじゃないだろうか?
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)