意外と多いスマホを「肌身離さない」人 睡眠への影響も
私たちの生活に欠かせないスマホ。電話やSNSだけではなく、情報を集めるためにも必要不可欠となっているが、寝ている時でも肌身離さず置いておくという人はどれくらいいるのだろうか。
しらべぇでは、全国20代〜60代のスマホユーザーの男女768名に対し、「スマホは寝ているときも肌身離さない」という人の割合を調査した。
画像をもっと見る
■女性のほうがスマホ依存していた
全体の割合では22.5%もの人が「スマホは寝るときも肌身離さない」と回答したが、男女別で見てみると、男性は18.8%だったのに対し、女性は26.2%にのぼることが明らかに。
女性の割合が高い背景には、長電話をしたり、長時間LINEやTwitterを見たりなど、スマホを通じて人とコミュニケーションを図る人が、男性より多いことが考えられる。
実際、寝る前にTwitterを見ている人に話を聞いてみると…
「TwitterのTLで、友達の近況をチェックしています。グチとか意味深なことをつぶやいていたりする人が多いので。
あんまり仲よくない友達がそういうのをつぶやいていたりすると、そのまま仲のいい友達に『あの子こんなこと言ってる』って連絡して、夜更かししちゃうこともしばしば…」(20代・女性)
気になることがあると、すぐに友達に共有したくなってしまう女性の場合、睡眠への影響も大きいようだ。
関連記事:20代女性の3割が「恋人のスマホは自由に見ていい」 やましいことがないなら…
■セール好きは4人に1人も
特徴別で見てみると、セールが好きだという人は、27.9%もの人が寝ているときもスマホを手離さないということがわかった。
今は、ネットでもセール期間などが設けられてスマホでいつでもチェックできることもあり、セール品の物色で、寝るまでの時間をすごしている人が多いことも考えられる。
他にはこんな声も…
「女性情報サイトとかを見て、美容法とかの情報をチェックしてます」(30代・女性)
「YouTubeで動画を見ています」(20代・男性)
ちなみに、今回話を聞いた人全員が、充電をしっぱなしにしていた。「あとは寝るだけ」という状態でスマホを使用し、寝る前の時間をつぶしているようだ。
関連記事:50代女性の5割がこの1年書籍を買わず スマホで情報収集派が多数か
■寝る前の携帯電話使用を厚生労働省も注意喚起
厚生労働省が発表した「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、寝る前の携帯電話使用は、睡眠時間や睡眠の質に大きく影響を与え、不規則な生活への助長につながると記載されている。
光の睡眠への影響を最小限に止めようと、Twitterではある試みをしているようで…
「今Twitterって、『夜間モード』の設定ができます。何もしないと白い背景なんですが、夜間モードにするとネイビーになって、あまり目が疲れない気がする。だから、夜でもつい見ちゃいますね」(20代・女性)
睡眠という、人が健康に生活するために欠かせない時間。そんな休息の前に、明るい光を取り入れたら休めるものも休めなくなり、自律神経が刺激され、うまく寝られなくなってしまうと言われている。
眠る前の時間くらいは「眠るための準備の時間」に切り替えて、スマホと離れる習慣を身につけるのが良さそうだ。
・合わせて読みたい→なんでもすぐにネット検索!私生活に支障を感じる人も…
(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代のスマホユーザー男女768名(有効回答数)