黒毛和牛にノドグロ…豪華版・ペット向けおせちは「人並み」以上
今年も残るはひと月余り。そろそろ年末年始の準備を段取りしておきたいところだ。
段取りのうち、おせち料理は悩みどころのひとつ。従来は正月の食卓に欠かせず「手作り」が当然とされてきた。
しらべぇ編集部の調査によると、今年の正月を「手作りのおせち料理で迎えた」人は23.1%。残る7割以上は、仕出しで手配したか、そもそも食べなかったということになる。
そんな中で近年、「ペット向け」のおせち料理が需要を伸ばしているという。
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■もはや「エサ」ではない
ペット向け自然食の企画・製造・販売の「ピュアボックス」(岡山県)が提供するペット向けおせちは、「ドットわん酉(とり)おせち(ふた折り重)」(1万800円)だ。
気になる中身は、「浜田のどぐろ手焼きせんべい」「伊勢志摩マダイ天日干し」「かごしま黒毛和牛ステーキ」「薩摩黒豚の桜島灰干し」など11品で、いずれも人間の食卓でもメインを張ることができる食材。味付けなどは、ペットの舌に合わせているという。
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■国民スーパー「イオン」でも
「1万円超えはさすがに……」と二の足を踏む向きには、全国の津々浦々に桃色の明かりをともしつつある国民的スーパー・イオンのペットおせちなら選択肢のひとつに入れることができるかもしれない。
イヌ向けの「招福愛犬用おせち」(3,564円)は、全9品。「スモークサーモン」「ローストビーフ」「鶏肉の海苔(のり)巻」などを用意している。
ネコ向けには「うちのネコちゃんおせち」(同)も。同じく9品が入り、「ニャンバーグ海苔(のり)巻」「飾りハム&チーズ」「ミートローフ」「スモークチキン」などをハート型の容器で提供する。
とはいえ、容器のサイズは小さめの弁当箱と同程度。「これで俺の昼メシ6日分の3,000円かよ!」と毒づく声が聞こえてきそうな気配も。
格差社会の問題はヒトのみならず、ヒトにイヌ・ネコを加えた社会でも広がりを見せつつあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名(有効回答数)