介護職員が90代女性に馬乗り虐待 動画流出で非難の声殺到
高齢者老人ホームでの驚愕の実態が明らかに…
厚生労働省によると、2017年度高齢者虐待と認められた件数は、養介護施設従事者等によるものが510件。また、市町村への相談・通報件数は、養介護施設従事者等によるものが 1,898 件にのぼった。
今回は宮崎県の高齢者施設で事案が発生。しらべぇ取材班は、施設長を直撃した。
■歩けない90代女性に対して…
宮崎市の有料老人ホーム「フェニックスフォレスト」で、20歳代の男性介護職員が、90歳代の女性入所者に馬乗りになっている動画がインターネット上に投稿されていたことがわかった。
施設は、24日付で職員を懲戒解雇。同市は26日、老人福祉法に基づき施設を立ち入り調査を実施した。
施設長によると、動画は同僚の職員が撮影したという。職員が施設の床に横たわった女性に馬乗りになり、「危ないことやったら、すぐこの体勢に戻るから」などと大声を出している様子の動画が、モザイクつきで投稿されていた。
女性は認知症で歩けなかったという。
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■3日後の救急搬送
この虐待から3日後の明け方、職員が女性の手伝いに行ったところ、意識がないことに気づいた。病院に救急搬送後、死亡が確認された。病院から死亡原因が「老衰だった」と説明を受けたという。そのため、施設側は、虐待と死亡との因果関係を否定している。
施設長は、しらべぇ編集部の取材に対して、「馬乗り行為は虐待にあたると認識している。虐待を行ったのは『動画が撮影されたときの一回だけだった』と解雇した職員が言っている。同僚職員が、投稿も行ったのか等の聞き取りをこれから行う。現在施設が落ち着かない状態だ」と回答。
外部から「職員が女性に馬乗りになって暴言を吐くなどした動画がツイッターに投稿されている」と施設に連絡があり、事案が発覚した。
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■あまりにも酷い
酷すぎる高齢者虐待に、非難の声が殺到している。
「九十歳の女性に何をしているのですか」
「人手不足で、危険な性格の人間、能力があまりに低い人間、そんな人たちが結構いるのではないかと思う」
「経験上、介護の世界は『向き不向き』が能力の9割くらいを占めると感じています」
介護や福祉現場の給与や条件を改善して、優秀な人材が集まる業界に変えていくことが必要だろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)