ヨドバシ店頭のピーキー過ぎる表記が話題 「これは分かってる…」と称賛相次ぐ
ヨドバシカメラにて販売中の大人気フィギュア。ファンの目線に立ったヨドバシの「メッセージ」に反響の声が相次いでいる。
豊富な品揃えはもちろん、売り場スタッフの知識量に定評のあるのがヨドバシカメラ。商品に関する知識だけでなく、漫画やアニメ、ゲームなどのカルチャーにも造詣が深く、そうした点が多くのユーザーの心を魅了して止まないのだ。
現在ツイッター上では、思わず二度見してしまう独自の「商品名」表記が話題となっているのをご存知だろうか。
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■突如ねじ込まれた「さん」の二文字
注目を集めているのは、ツイッターユーザー・わむあき@虹裏自転車部さんが投稿した一件のツイート。「わかっているヨドバシカメラの表示」と本文につづられた投稿には一枚の写真が添えられており、商品段ボールが積み上げられている様子が確認できた。
一見すると何の変哲もない店頭の様子だが…注目すべきは商品名の表記。なぜかこちらの商品は「金田『さん』のバイク」という名前が表示されており、明らかに「さん」という敬称が不自然にねじ込まれる形となっていたのだ。
なお同フィギュアの正式名称は「金田のバイク<リバイバル版>」のため、「金田さん」という表記はこちらの店舗が独自に書き加えたものと思われる。
わかってるヨドバシカメラの表示 pic.twitter.com/SiIiReFIyC
— わむあき@虹裏自転車部 (@wamuaki) July 16, 2021
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■一体どういうことなのか…
大友克洋原作の漫画『AKIRA』のファンならばピンと来るかと思うが、こちらの表記は同作に登場する「名台詞」のオマージュなのだ。
『AKIRA』といえば、1982年から90年にかけて『週刊ヤングマガジン』にて連載されたSF漫画。緻密な作画や壮大なストーリーは多くの読者を魅了し、今なお世界中にファンがいる不朽の名作である。
前述の魅力に加えてユニークな台詞回しも話題に上がりやすく、例えば主人公・金田正太郎は、自身が率いる暴走族チームのことを「健康優良不良少年」と称しており、優良なのか不良なのかツッコミたくなる独自の語感がクセになってしまう。
また、88年に公開されたアニメ映画の方も原作漫画に負けじとオリジナル名言(迷言?)が多く、「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」などのフレーズは非常に中毒性が高い。こちらは、令和の現代でも『AKIRA』ファンが日常生活でやんわり(若干煽りつつ)人を嗜める際に使用されている。
そしてアニメ映画といえば、金田に劣等感を抱く少年・島鉄雄が金田に向かって「金田ァァァ!」と激昂し、鉄雄の発言に対して金田が「さんをつけろよ、デコ助野郎!」と煽り返すオリジナルシーンが最も有名であろう。
汎用性の高いこちらの台詞はネット上で非常に愛されており、「他者から突然呼び捨てにされた時」「(敬称が必要な)目上の人を呼び捨てにしている人物を見かけた時」などのシチュエーションで使用されることが多い。
こちらの名台詞を見事にオマージュしたのは、一体どこの店なのか…。あまりに気になった記者はツイート投稿主・わむあきさんに詳しい話を聞き、ヨドバシカメラの店舗を直撃することに。すると、なんとも微笑ましい舞台裏が明らかになったのだ。