扱いが難しすぎる… 「肛門」を連想させる花を知ってる?
色々な意味を持たせすぎてしまった日本社会の闇とも言えるのではないでしょうか。
いまだにチューリップと聞くと「チュー」を「リップ」で!? とエッチな妄想が止まらなくなる、脳内13歳な俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。本当は33歳です。もうすぐ34歳です。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■日本人は花に例えるのが好き
人はなぜ、花に思いを馳せるのか。春という「季節の変わり目」を象徴する植物「桜」は、 「サクラ」という響きだけで卒業を想像させたり、「サクラサク」「サクラチル」で受験の合否を表したり。日本人は「お花例え」が大好きです。
花言葉はあるのに、犬言葉や鳥言葉、馬言葉はないじゃないですか!
「政府の犬」「鳥のように自由に」「馬車馬」、動物たちは種族全体で「印象」を語られるのに、お花だけは各分類ごとにその印象を語られます。
「トイプードルみたいに可愛い」とか「シベリアンハスキーみたいにカッコいい」とか、誰も言わないじゃないですか。
馬は、ギリギリ「血統の高さ」を表す「サラブレッド」がありますが、花は「百合のように気高く」とか「薔薇族」とか、「カサブランカ」とか。
それぞれの種別に対して、印象が定められているというか、暗黙のうちに人類共通で印象を共有している。
簡潔に言えば「それだけ花が美しい」という、哲学的な話になってくると思うのですが、筆者にはひとつだけ心配している花があります。
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■「菊」は「肛門」を連想させる?
それは「菊」 。花言葉は「高貴」で、武家や政府、天皇家の家紋としても使われる反面、亡くなった方に捧げる花でもあるため、お見舞いに持って行っては「縁起が悪い」と言われてしまう側面も持っている。
なによりも、「菊門」です。その形が似ているがために「お尻の穴」というスラングもある。
「高貴」「縁起が悪い」「肛門」の印象、全てを包括している菊の花。 ちょっと頑張りすぎじゃないか!
筆者は「菊」と聞くと真っ先に、肛門を思い浮かべますが、そうではない方もたくさんいらっしゃると思います。「菊」は立ち位置難しいだろうな!
「花の名」に対して、色々な意味を持たせすぎてしまった日本社会の闇とも言えるのではないでしょうか。
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)