イオンの新商品「アヒージョヌードル」 激ウマで地中海旅行気分
2016/09/09 07:00
今ではすっかり身近な存在となった「プライベートブランド(以下PB)」。コンビニ大手三社のものが有名だが、それらと比べても遜色ない人気を誇るのがイオンの「トップバリュ」シリーズだろう。
数多くの商品を出している同ラインだが、一昨日7日に色んな意味で驚きの商品が発売されたので紹介したい。「アヒージョヌードル」と「ポトフヌードル」だ。
これらは「ワールドダイニング」から発売された21品目の「ヨーロッパシリーズ」の一部。
メインのターゲット層は「ヨーロッパ旅行の体験があり、上質な食にこだわる50〜60代の母世代の女性」とのことである。
今までに一度も日本を出た経験がない、安飯ばかり食べている20代オスの記者とはなんの関係もない想定だ。
しかし、PR担当者に聞いてみたところ「海外旅行に行ったことがない人でも、きっと現地の気分に浸れますよ!」とのこと……。
正直、なんだか馬鹿にされている気がしたので、本当に「海外旅行気分」に浸れるのか、実際に食べて検証してみたい。
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①アヒージョヌードル
まずは明らかにヤバそうな「アヒージョヌードル」から。当商品は、最近流行りの後入れの調味料が入っているタイプ。
アヒージョのカップ麺と言えば、昨年日清食品がコンセプトの近い商品を出してたが、それは単にお湯を注ぐだけで、正直アヒージョ感が出ていなかった記憶がある。
そういう意味では、差別化は図れているとは言えそう。
中はこんな感じ。正直、オイルを入れないと普通のカップ麺にマッシュルームが入ったくらいの違いに思える。
お湯を注いで、後入れのスープを入れてみると……
なんだかいい感じになってきている。さて、一口食べてみると……はい、アヒージョ。これはアヒージョ。うん、アヒージョである! Gambas al ajillo!!!
想像以上のアヒージョ感で、正直びっくりしてしまった。後入れのオイルを入れることで、風味が格段に増している。
オリーブオイルをはじめとする、複数のオイルや、鶏豚のエキスがうまくミックスされており、スープにコクを生み出している感じだ。
若い頃、はじめてスペインバルに行ったときにアヒージョのオイルを直接飲んでしまい、「これはパンに浸して食べるものなんだよ」と言われ、
「知ってるけど、オイルだけでも美味しいよ?」
「ここのはナチュラルだから全然飲めるよ。君が猫舌じゃなければね」
「もこみちはそのまま飲むらしいよ」
などとごまかした経験がある人は記者だけではないはずだが、そんな人たちには朗報! このアヒージョは飲んでも恥ずかしくないのだ!
オイルを入れている割にはスープがあっさりしており、非常に食べやすい。それが麺に絡まるのだから、ウマくないわけがない。
鷹の爪の風味も程よく効いており、ピリ辛で食べ進めても飽きない。
もっとも、エビやマッシュルームに関しては正直味も料も普通な印象。ゆえに、この商品は麺とそれに絡まるアヒージョスープの旨みを味わうことがメインになりそうだ。
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②ポトフヌードル
さて、お次は「ポトフヌードル」。アヒージョがスペインの家庭料理であるのに対し、こちらはフランスのものだ。肝心のお味のほうはと言うと……
強めのブイヨンベースに、ベーコンの風味が混ざったスープ。オニオンが入っているので、それが少しアクセントとなっている。
しかし、前述の「アヒージョヌードル」がきちんとアヒージョ味として成立していたのに対し、正直こちらは「ポトフ風味のカップ麺」の域を出ていない印象。
それに、ポトフは野菜がゴロゴロ入っているからこそ価値があるのに対し、この商品は頑張って入るけれどカップ麺テイストなゴロゴロ感だ。
擬音で言うなら、「コロコロ」と言ったほうがしっくりくる感じ。個人的には、正直少し中途半端な印象に感じた。
結論だが、記者としては断然「アヒージョヌードル」をオススメしたい。きっと、その見事な「アヒージョ感」に打ちのめされることだろう。
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(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)